僕は、数学を割と得意にしていた方だが、
高校1年の時に、(その年に入ってきた)新任の先生に習った単元は、
とても苦労して勉強したおぼえがある。
高校を卒業した後に、その先生と話す機会があった。
先生「そういえば、ごめんな!」
僕 「なんですか?突然。」
先生「スナフキンが高1の時の授業、あれ、わかった?わかんなかっただろ?」
僕 「え?あ、はい、最後までそこの単元は苦労しました。」
先生「だよな。あの時の授業は自分で言うけど、ひどかったよ!ハハハ(笑)」
僕 「いや、全然笑えないです…。」
と、こんな会話だった。
もちろん、授業が下手な先生にあたってしまったとしても、
それを理由に、その科目を苦手にするのは、二度損だと思う。
その先生のせいで、自分の可能性を狭められてなるものか!と、
むしろ良い先生にあたった時よりも、自分で頑張った方がいい。
実際、勉強は、最終的には自分でどれだけやったかにかかってくる。
先生のせいにしている時間が無駄である。
だが、とは言え、数学(や理科)は、先生の影響をモロに受ける教科であると思う。
わかりやすい授業が(それだけで)良い授業だとは言い切れないが、
しっくりこない授業、腑に落ちない授業が良い授業なことはない。
この時の単元に苦労した責任の一端が、僕自身に無いとは言わないが、
少なくとも、先生自身がひどい授業だと認めて(くれて)いるので、
先生も悪かったのだろう。
自らの努力不足や、(指示を守らない)素直さ不足の場合は、
先生を替えようが、予備校を替えようが、学力が変わることはないが、
もし、先生の指示を守って解いても、言われた通りの量を演習しても、
全然できるようにならないとしたら、
ひょっとしたら、先生が良くないという可能性もあり得る。
もちろん最初から先生のせいにするのは論外だが、
後ろめたいことなく、ちゃんとやっている自負があるのに学力が伸びないなら、
その科目を苦手だと思いこむ前に、
力のある評判の良い先生に教わってみるのも1つの手である。
学校や予備校では、どの先生の授業が良いのか、
(先輩などから)口コミで伝わってくることが多いから、
そんなものも参考になるかもしれない。