「生徒全員が第1志望合格」は、途方もない夢である。
以前もブログで書いたが、中学受験における第1志望合格率は、
全国平均で20〜30%と言われている。
第1志望合格率が異様に高い塾もあるが、その高過ぎる数字にはカラクリがある。
それは、模試やら何やらの結果から、見込みありの実力適正校を第1志望校として、
そうではない学校については、チャレンジ校、
すなわち第0志望校という扱いにしているのである。
とはいえ、偏差値だけで(中学受験の)合格の見込みを判断するのは難しいので、
実力適正校をきちんと見極めるには、多角的な分析力が必要である。
(合格率を上げるために、安全圏の学校だけ受けさせるような指導の場合は除く。)
上記のような塾は、その分析をきちんとできるという点で、いい塾だと言えると思う。
さて、サーパスでのこの分析の仕方であるが、例えば、過去問を10回受けて、
7回、8回…と合格点を超えていたら、合格の可能性は十分あると思う。
5回でも合格点に届いていたら、五分五分と言っていいのだと思うし、
前半5回は届かなかったけれど、後半5回は連続で合格点を超えたような場合なら、
力が着いてきた証拠なので、むしろ大いに勝算ありだと判断できる。
もしそういう風に、過去問で五分五分以上合格していた学校だけを
第一志望とカウントするのであれば、
過去6年間、サーパスの第1志望合格率は100%と言うことができる。
過去問では合格していたのに何故…?
という、まさかの不合格はサーパスでは例がない。
過去問は、ある意味では二度と試験に出ない問題と言えるのに、
その過去問を利用しながらの勉強で、まだ世間に出回っていない
未来の入試を突破する力があるかどうかを計れるのは、
中学受験の1つのおもしろい特徴であると思う。
しかし、もっとおもしろいのは、過去問で五分五分以下の勝率しかなかった子が、
あるいは、過去問で一度も合格最低点を超えたことのなかった子が、
最後の最後まで頑張った結果、合格を手にすることがあり、
そしてサーパスでは、そういう例がかなり多いことである。
過去のデータから未来を予測(先読み)して、
「その志望校に合格する可能性は低いです。志望校を変更しましょう。」
とするのは簡単だけれど、なんかちょっと夢がない。
子どもの可能性はもっと大きい。
結果を先読みしないで、やれるだけやってみることって、
難しいけど素晴らしいと思う。
あまりに無謀なチャレンジ(本人が傷つくだけのチャレンジ)にはひと声かけるけれど、
前向きに頑張っている人のことは、全力で応援したい。
それで、(チャレンジを含むという一言は添えさせてもらっているが)
本人の行きたい学校順に第1志望、第2志望…として、合格率を算出している。
第1志望合格率 52.9% 第2志望以上合格率 86.5% (過去6年間)
全国平均からすれば、それでも決して低くはない数字だとは思うけれど、
生徒の顔も、お母さんお父さんの顔もすぐに浮かぶ距離感の塾なので、
まだまだ満足はできない。
サーパスは「生徒全員が第1志望合格」を、これからも目指し続ける。