そんなこんなでテレビカメラが待ち受ける学校に到着しました。
一人も誰だかわかりませんが(笑)、
モンゴルのお偉いさん達がズラリと並んでいるようです。
バスの中でグロッキーになって青ざめながらも
どうにかこうにか考えて暗記したスピーチをいざ披露します。
正確なスピーチは覚えていませんが、冒頭の挨拶のところで、
「この広大な大自然が、大きな人間を育んでいるのだと感じました。」
というようなことを言いました。
モンゴル語は全くわかりませんから、スピーチ自体は日本語ですが、
その場でモンゴル語に同時通訳されています。
全てのスピーチが終わったところで、
割れんばかりの拍手喝采を受けたのはありがたかったのですが、
ここからがまた地獄の始まりでした。
その場にいたお偉いさん達が次々と、あのお酒をあの茶碗についで運んでくるのです。
テレビカメラがまわった状態で、延々と昨日以上の一気飲みを強いられ、
何杯飲んだのかさえわからない状態でした。
そしてトドメは、カメラのまわっていないところでお偉いさんの一人が
僕の隣に来て言った一言です。
「君も十分(僕の身長を指差しながら)大きいよ!」・・・
「は?ま、まさか…。」
「お〜い!通訳さんや〜い!大きな人間を育むってのは
身長の話じゃなくて、人間性の話だよ〜!!!(涙)」
せっかく考えたスピーチが、意図通りに伝わっていない悲しさと言ったら…
これじゃ、ただ飲まされただけじゃん(苦笑)。