本日、洗足学園中学校の説明会を開いていただきました。
洗足学園の説明会は2年連続となります。
サーパスは小さな塾ですから大手塾のような数の受験生はいませんが、今年も説明会を快く引き受けてくださり、説明会中の質疑応答でも、むしろ詳しく話し過ぎではないか(笑)というくらいに、学校のことを教えていただきました。
洗足学園の良さは様々ありますが、1つ挙げるとすれば、変化することに対して柔軟であり積極的であることが言えると思います。
「今までこういうやり方で特に問題がなかったのだから、これからもやり方を変えない。」と、頑なに変化を拒んでいては、時代に置いていかれることもありえます。
実体験を増やさせる。考える材料をより多く提供する。
社会にどう関わっていくかをイメージさせる。というようなことを目的として、例えば校外学習のような特別講座を設ける学校は増えていますが、洗足学園はそれらを授業の中でも実践しようと新たな試みを考えています。
今よりももっと良い方法はないか、ということへの労を惜しまないエネルギーを感じます。
震災後の安全管理1つとっても、その積極性が表れていました。
また個人的には、質疑応答の中で前田校長先生が話されていた、子どもたち同士の衝突とその解決に向かうまでのプロセスのお話が、とても興味深いものでした。
「女子校は、気の強い女の子たちの衝突がありませんか?」という、お母様のよくあるご不安に対し、「そりゃありますよ。」とサラッと答えるわけなのですが、その衝突理由や解決に至るまでの話し合いの途中経過が特徴的なのです。
大人(先生)が口を出せば、衝突は無理やりに解決できます。
結論に至るまでの時間は短く済むと思います。
しかしそれをあくまでも生徒たち自身によって解決させ、大人はそれを黙って見守る。待つ。ということを実践されています。(具体的な事例をここに載せることはさすがに憚られますので)
話が抽象的で伝わりにくいかもしれませんが、この話を僕がすごいと感じるのは、その生徒同士の話し合いを黙って見守っている空間に、校長先生もいらっしゃるというところです。
前田先生の話には、ちょくちょく生徒のことが出てくるのですが、その話に共通するのは、本当によく生徒を見て把握していらっしゃるということです。
具体的に何か手を貸すわけではなくても、校長先生が子どもたちの状況や学校の状況を自分の目で見て、見守っていらっしゃるということが、安心感に繋がるのではないでしょうか。
子どもたちの状況や学校の状況を語られる先生方の口ぶりや表情が、どんな資料よりも大学合格実績よりも、洗足学園の良さを伝えていたように思います。
素敵な説明会でした。
洗足学園の先生方、どうもありがとうございました。