昨日、算数オリンピックがおこなわれました。
サーパスは地方大会の会場になっているので、塾生はもちろん塾生以外でも受験ができます。
今年はわずかながらではありましたが、塾生以外の受験者もいました。
算数オリンピックは、日本人として2人目の※フィールズ賞受賞者である
京都大学名誉教授の広中平祐先生や、有名な数学者であり大道芸人でもあるピーター・フランクルさんが提唱して、1992年に始まった算数の能力を競う大会です。
文部科学省が後援する学びんピック公認の大会の1つです。
※ノーベル賞には数学賞はないですが、数学にはフィールズ賞というのがあります。
こちらは「4年に一度、40歳以下、4人までの受賞」という厳しい条件です。
その広中先生の
「私自身、ベテランの仲間入りをして見えなくなったものがたくさんあるでしょう。
肝に銘じているのは、後輩をディスカレッジ(意欲を削ぐことを)するようなベテランにはなるまいということです。
「面白いじゃないか、やってみろよ」と言えるポジティブなベテランであり続けたいと思っています。」
という言葉が好きです。
この算数オリンピックに合わせて言うのであれば、
点数云々で「だめじゃないか!」「こんな出来なら受けても仕方ない」
とダメ出しをするのは簡単です。
しかしそれはおそらく、この算数オリンピックの本来の趣旨とは違うように思います。
「コロンビア大学にいたころ、メキシコ出身の数学者がいました。
とても真面目な人物でしたが、お世辞にも数学のレベルが高いとは言えません。
ところが、あるとき、一流の数学者が束になっても解けなかった
超難問を簡単に解いてしまったのです。皆、びっくり。
ベテランが気付かなかった盲点を突く見事な着想でした。」
この言葉が、このオリンピックの趣旨を表しているように思います。
「面白い!やってみるよ!」の精神を育んであげたいですね!