最近、インターネットでこのような記事を目にした。
「ペーパーレス時代になぜ三菱鉛筆は最高益か」
たまたま、前回のブログでもペンを動かす機会が減ってきているということに触れていたが、鉛筆メーカーの雄、三菱鉛筆は確かな実績を残しているという。
それは世間の変化を的確に捉え、勇気ある舵取りを敢行できたからのように思えた。
創業以来、筆記具の製造を行っていたが、徐々に裾野を広げ、
仕入れ品も取り扱うようになっていった三菱鉛筆。
しかし、パソコンの普及以来、筆記具の先は明るくないと判断し、当時、自社製造出来ていなかった業種からは撤退。
利益率を重視し、自社製造の製品へと経営資源を集中するという方針転換を行った。
その後は、滑らかなボールペンブームの先駆けとなったジェットストリームや、芯が自動で回転するシャープペンのクルトガなど、高い技術力を武器に業界を盛り上げていることは多くの人が知るところである。
研究開発費だけは削減しなかった、という不変も先を見据えた正しい判断であったと言えよう。
この三菱鉛筆のように、時代の変化によって、行く末が急に暗転してしまった業界などは数多くあると思う。
しかし、それでも時代の変化を捉え、対応できれば、今までとは違った価値を提供することは可能なのだとも感じた。
現に、今やスマートフォンやタブレット端末などのデジタル積極層の多くはアナログの良さも実感しており、三菱商品のお得意様であるそう。
ここは個人的に共感できる所でもあり、とてもおもしろく感じた。