今まさに男子バスケットのWカップがおこなわれていて、
そこでの日本代表の活躍に、連日、大盛り上がりである。
スラムダンク世代なら、漫画(アニメ)とついつい重なるような
胸アツな試合展開や選手の活躍に、すぐにでも沖縄に行きたいところだろう。
さて、そのバスケの試合を見たことがある人なら、
トム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)もご存知だろう。
2021年の東京五輪では、女子の代表を初の銀メダルに導いているが、
今度は、男子の代表を率いて、ご覧の通りの結果を出している。
選手一人ひとりのレベルが昔よりも高くなったことも間違いないのだろうが、
やはり、監督やコーチ、指導者によって強さが変わるのも、事実なのだと思う。
(講習中は忙しくして書けなかったが)
サッカー女子代表(なでしこジャパン)の進化を見ていても、強くそう思う。
それで、今日からそのトム・ホーバスHCと、
かつてラグビー日本代表を率いた名将エディー・ジョーンズとの対談
(2021年の有料記事)が、無料公開されているのだが、
https://number.bunshun.jp/articles/-/858619
その中で、特に印象深い2人のやり取りをご紹介したい。
トム 「90年代、私はトヨタ自動車で国際マーケティンググループの仕事に就いていました。とても印象的だったのは、トヨタの車作りというものが、徹底的にディテールにこだわっていたことです。ドアを閉めた時の音を最小限にする技術や、ハンドルを握った時の感触など、細部にとことんこだわる。これは素晴らしいと思いました。」
「ところが、バスケットボールとなると、ディテールが消え去っていたのです。当時の日本男子のバスケは大雑把で、単に5対5のドリルをやっているようなものでした。」
エディ 「細かいことにこだわる国民性なのに、ことスポーツの指導になるとそれが消えてしまうのは、日本のスポーツの大きな課題ですね。その原因は、どの競技の選手たちも中学、高校時代から長時間練習に慣れていることにあると思っています。」
トム 「練習に対する集中力を欠きがちですよね。」
エディ 「その通りです。彼らは指導者から課される「根性練習」の中で育ってきています。すると、どうなるか? 選手たちは体力を温存し、配分しようとします。それは人間として当然の反応なのです。ジャパンを率いていた当時、ある練習で選手たちの集中力が散漫だったことがあり、私は「この練習に100%、フォーカスして欲しい。それができたら、この練習を終える」と告げました。そして実際、私はたった2分間で切り上げました。」
ここ以外にも印象的な箇所は数多くあるので、元の文章も読んでいただきたいが、
ここに書かれてある内容は、勉強にも通じるものがあると思う。
まぁ、堅苦しい話はここまでにして、
今日の試合に勝って、是非ともパリ五輪行きを決めてもらいたい。
頑張れ!日本!