面談月間

GWが終わり、サーパスでは面談月間に入っている。
サーパスの面談は、僕の知る限りでは、他塾の面談とかなり違う。
まず、年に2、3回と回数も多いのだが、なによりその時間が長い(笑)。
短い時間で終わる方でも、約30分。長い方だと、軽く1時間は超える。

そして、最大の特徴は、面談を担当する先生と、そこでお話しする内容である。

他塾にお通いの経験があれば、伝わりやすいと思うけれど、
普通、多くの塾では、自ら希望して連絡を取らない限り、
面談を実施してもらえることはない。
希望したとしても、室長や、授業を担当している先生との面談ではなく、
手の空いている先生だったり、普段は事務をしている職員の方だったりが、
模試などの偏差値を見ながら、話を聞いてくれるだけ。

「〇〇中学を受験しても大丈夫でしょうか?」と聞いても、
「可能性はあると思いますよ!」
「この成績で大丈夫なんでしょうか?」と聞いても、
「これからですよ!」「頑張っていれば、そのうち伸びます!」と、
誰でも答えられるような、当たり障りのない返事が返ってくることが少なくない。
ウソは言っていないし、頑張っていれば、これから伸びる!
こう言っておけば、辞める人も少ない。

(ちなみに、他塾の面談で、室長や、授業を担当している先生が面談に出てくるのは、
辞めたいと言ったときだけ。辞めると言うと、急に
「私が補習します」とか「添削します」などと言いだして、
その後しばらくの間、サービスが良くなることもある。)

 

それに比べて、サーパスの面談は、はっきりと言い過ぎである。
普段、授業をしている講師が面談も担当するので、話す具体例にも事欠かない。
過去、卒業生のお母様からも、もう少しオブラートに包んだら?とか、
退塾者が出ないように、リップサービスも必要じゃない?と言われたくらい、
問題点、課題があれば、そのままお伝えしてしまっている。

例えば、カンニング癖のある子についても、そのままお伝えしている。
当然、ウチの子に限って!という反応を示す方もいらっしゃる。
「ウチの子はそんなことはしません!」と、ムッとされる場合もある。

以前のブログでも書いたことがあるが、
カンニングに限らず、その子の問題点や課題をお伝えするのはリスクを伴う。
「ウチの子は、そんなことしていない!」「そんな子じゃない!」と言われると、
監視カメラで録画していたわけでも、現行犯のように扱いたいわけでもないから、
証拠を提示もできないし、大体、そんなことで揉めたくはない。
だが、僕らの立場で、そもそも問題点を捏造する必要が無い。
真っ直ぐに伸びて欲しいから、そして、入試で合格して欲しいから、
御家庭と状況を共有したいだけだ。今の課題を理解しておいて欲しいだけだ。

進路指導においても、可能性が無いのに「可能性はあります」とか「これからです」
などと、その場しのぎで誤魔化したような返答はしない。
(実は、卒業生のお母様からは、ここを一番心配されている…。)
小学校等、これまでの人生で、褒められてばかりだった子でも、
全てがパーフェクトとはいかないだろうし、
むしろ、そういった課題こそが伸びしろになるのだと思う。
伝われば幸いである。