サーパスでは、毎日1枚ずつ進める算数の課題を出している。
主に、計算力をつける(鈍らせない)ための課題であるが、
その計算を、毎日5~10分でパーフェクトに解き切れていれば、
計算力については、自信を持っていい。
だがもし、1枚につき必ず1問は間違えるとか、
3日のうち2日はパーフェクトにならないとか、
あるいは、もっと大量に間違えるとか、そういう計算力なら、
計算力を過信されては困る。
30分かかるけれど間違えない!というのも、全然足りない。
テストでは計算に30分もかけられないのだから、
ある程度の時間のプレッシャーをかけた上で練習しないと、意味が無い。
さて、冒頭で述べた計算力に自信を持っていい子が、
テストで計算を間違えた場合、これは『ミス』と言っても、まぁいいと思う。
しかし、2段落目で述べたタイプの子たちがテストで計算を間違えた場合、
これは『ミス』では絶対にない。実力そのままである。
ここを勘違いしている子、自分に都合よく解釈している子は要注意である。
「これが合っていたら、あと〇点取れてた」
と、悔しがっている風に主張する子は毎年必ずいるが、
(主張しちゃうところが問題。本当に悔しがっている子は主張しない。)
練習でできないことは、本番でできない。
練習以上のものを本番で発揮できることはない。
むしろ、テストでは、緊張したり焦ったりする分、
練習の時の70%、80%の力になることの方が、圧倒的に多い。
だから、テスト当日は実力の80%しか出せないとして、
それでもテストで100%の力を発揮したいなら、練習では、□×0.8=100%
□=125%の努力をしておかないといけない!ということである。
付け加えるならば、漢字のテストや社理のチェックテストの勉強で、
「大体わかった」「多分大丈夫」くらいの努力で済ます子は、
練習の時点で80%くらいの努力である。
すると、80%×0.8=64%の点数になっても不思議ではない。
30点満点の漢字テストで20点前後の人は、
まさにこういうタイプなんじゃないかい?
ミスは誰でもするから、「ミスをするな!」と言いたいわけではない。
だけど、ミスしないための努力もしていないくせに、
「ミスした~!」
などと言っちゃう人には、それは違うよと言いたい。
もっと言えば、ミスは誰でもするという前提で、
ミスしても合格できるくらいの準備を心がけた方がいい。
まだまだやれることはある。