今日、4年生の男の子、授業前に突然折り紙折ってました。
「まぁかわいい!」とか、そういう話ではなくて(笑)、この折り紙を折れるかどうかというのは、実はまぁまぁ大事な話な気がします。
「鶴を折りなさい」なんて問題は出ませんが、正方形を4つ折りにした後、一部分をハサミで切り取って、開いたらどんな形になるかを問う問題はたまに出ます。
テストに出るから…ということ以前に、図形の感覚として、頭の使い方として、折り紙や積み木は小さいうちに触れておいて欲しいと思っています。
実際に手を動かして色々試してみることも大切ですし、説明書通りに作るために我慢して読むことも大事でしょう。
昔の男の子ならプラモデルだとか、そういったものを黙々と作ったことがあるのではないでしょうか。
ガンプラやミニ四駆を説明書通りに作り、その後自分流に改造して…そういったことで知らず知らず培われた目に見えない力があったように思います。
最近では、説明書通りに作らせようとしても「どうしたらいいの?」と聞いてくる子が増えました。
夏期講習中におこなう理科の工作では、その傾向が顕著です。
「生きる力」という言葉が数年前に頻繁に取り上げられていましたが、携帯電話やパソコンも含めてゲームがこれだけ子どもの日常に入り込んでしまうと、かつてなら遊びから得られた力すらつかないのかもしれません。
先日の朝日新聞に「正方形から正三角形を作る」方法が載っていました。
方法を聞いてしまえば「なんだ、そんなことか。」で終わるかもしれませんが、こんなこともあっさり方法を聞くのではなくて、まずは頭を悩まして欲しいなぁと思います。