GWが終わったあたりから、なんとなくだるくて、
特に何をしたわけでもないのに、ひどく疲れた感じがして、
体が言うことを聞かない。起き上がれない。歩けない……。
そんなふうになって、学校へ行けなくなることもあるかもしれない。
「4月は行けていたのに、なぜ?」
「何か嫌なことでもあったの?」
「理由がないなら、だらけてないでちゃんとしなさい」
周囲は、そんなふうに思うかもしれない。
だが、本人はだらけているつもりなどないし、学校へ行きたくないわけでもない。
むしろ、「行かなきゃ」と思っている子のほうが多いのではないかと思う。
休めば休んだ分だけ勉強が遅れるとか、友人と距離ができてしまうとか、
そんなことを心配しているのは、決して親だけではない。
また、休んだことで親に心配や迷惑をかけるのではないか・・・そんなことまで考えている。
つまり、「ちょっとだるいから休もう」と安易に考えているわけではなく、
一生懸命、自分の不調に抗おうとしているのだ。
こうした状況は、小学生に限らず、中高生にも、そして大人にも起こりうる。
(大学生は「学校へ行かない自由」を行使しやすいので、あまり聞かない気もする。)
特に、環境が大きく変わったタイミングでは、誰にでも起こり得ることだと思う。
例えば、中学受験をして私立に通うことになった子もそうだ。
過酷な受験勉強を乗り越えてきたのだから、精神的にも強いと思われるかもしれない。
だが、昔からの知り合いがいて、地域の人たちに自然と見守られていた地元の小学校から、
まったく別の環境へ行くのだ。そこに不安やストレスがあるのは当然だろう。
仮に都内の学校なら、東京はもちろん、神奈川、千葉、埼玉からも通学者が集まる。
育ってきた環境も文化も違う人たちと出会えば、それだけでも気は休まらない。
いわゆる成績の良い子であっても、偏差値の高い学校に合格した子であっても、
このストレスと無縁でいられる保証はない。
むしろ、高偏差値帯の学校で展開される勉強そのものが、ストレスの一因かもしれない。
勉強習慣のついている子なら、そこまで困らないかもしれないが、
後回しにするクセがついてしまっている子は、たった1か月で、
「もう学校の勉強に追いつけない」という不安でいっぱいになっているかもしれない。
補足しておくと、小学校で一番成績が良かった子だったとしても、
リーダー的存在だったとしても、気の強いタイプだったとしても、あまり関係はない。
それは、たとえて言えば、市大会や町内会レベルで活躍していた人が、
県大会や関東大会、あるいは全国大会に出て、
「井の中の蛙だった」と思い知らされるのに近い。
小学校という見知った環境の中で認められていた振る舞いが、
別の場所でも受け入れられるとは限らない。
「自分は受け入れられている」と感じられないショックを、
初めて味わう子もいるだろう。
ただ、少し勝手な言い方かもしれないが、焦らなくていいと思う。
不安はあるだろうけれど、悲観しなくていい。
中1の初めや、中2の途中で、そういう壁にぶつかって思い悩んだとしても、
立て直すきっかけは、どこかで必ず出てくる。
中1・中2の時期そのものが、ただ大変なだけということもある。
だから、「この状態があと何年も続くのか……」と、
ネガティブな想像に支配されて焦らないほうがいい。
もちろん、勉強への不安が大きいと自覚しているなら、
できる範囲で勉強は続けておいたほうがいいとは思うけれど。
