「クイズ💲ミリオネア」システムをご存知だろうか。
簡単に説明しておくと、1問目のクイズに正解すると1万円、
2問目に正解すると2万円、5問目では10万円・・・と、獲得賞金が上がっていき、
最終的に15問目を正解すると1,000万円が手に入るという、破格のシステムである。
一方で、このクイズ番組には、クイズ以外にも選択を迫られるときが何回もある。
参加者は1問正解するごとに、次の問題に進むかどうかを聞かれるのだが、
そこで挑戦をやめれば、それまでの賞金が手に入るのに対して、
次に進んでクイズに不正解だった場合、それまでの賞金を全て没収されてしまう、
というルールがあって、クイズが1問終わるごとにおおいに悩むのだ。
ところで、「クイズ💲ミリオネア」はテレビ番組なので、
芸能人が10万円くらいの金額を手にしてチャレンジをやめたら、
盛り上がりに欠ける、見どころがない!と視聴者に思われる。
ギリギリの戦いをしながら15問目に進んで、
しかし最後に間違えて賞金を全て失い、ガックリしてこそ盛り上がる。
0か100かの100を夢見て、0まで叩き落とされるのが、まさにテレビである。
何の変哲もない日常だったら、1万円の臨時収入があっただけで十分ありがたい。
大谷さん、10万でいいからくれないかな?とか、妙なことを考える人がいるのも、
そんな唐突にお金が手に入ることは、そうそうないことを知っているからである。
しかし、先のテレビ番組においては(もちろん演出なのだろうけれど)、
10万円で満足する人はいない。100万円でもいない。
次の問題で間違えたら全額没収されるのに、必ず次の問題に進む。
芸能人ではなく、自分(一般人)が参加したところを想像してみよう。
挑戦した問題で間違えたときには、1つ前の問題でやめておけば・・・
と思うかもしれない。
挑戦をやめて賞金を手にできたときには、十分な戦果だろう!と思うのに、
後々、他の参加者が自分より多額の賞金を手にしたのを知ろうものなら、
せめてあと1問、挑戦すればよかったのではないか?などと苦悶するかもしれない。
次の問題に進むのが正解か間違いかを、事前に知ることができない。
挑戦すれば1,000万を手にできるかもしれない。(しかしゼロになるかもしれない。)
挑戦をやめれば、いくらかは手元に残る。(しかし1,000万には絶対にならない。)
このシステム、人間の「欲」が出るタイミングを捉えて、よく考えたシステムだと思う。
まぁ、「クイズ💲ミリオネア」でクイズに間違えたって、獲得賞金が0になるだけで、
借金を背負わされるわけではないし、めったにできない経験を得られたと考えたら、
実際には、ゼロどころか十分にプラスだと思う。
そういう感覚で捉えれば、どんなチャレンジもプラスだと思う。
だが、子どもが何か結果のわからないチャレンジをするときには、
0か100かの0になる可能性は無くして、50でも30でも、10でもいいから、
何かを実感として手に入れられるようにしてあげてほしいと思う。
