現状、センター南校の生徒数は多くないので、どの学年も1クラス体制である。
それで、「レベル差があったらどうするのか?(クラスは増やすのか?)」
と、問い合わせの段階で聞かれる。まぁ、その心配は当然出てくると思うのだが、
しかし同時に、(これは「サーパスの場合は」という話になってしまうのだけれど)
親御さんが懸念するほど、そこは大きな問題ではないとも思っている。
というのも、サーパスの場合は、
灘に合格した子や筑駒に合格した子を例にするとわかりやすいが、
彼らは、歴代のサーパス生の中でもよくできた方であるし、
また、同学年に同じ学校を志望する子はいなかったが、だからと言って、
一番上のクラスを1名に絞って、難しいことばかり授業するような特別扱いをしなくても、
(彼らだけでなく皆が)力をつけることができたという事実があるからである。
おそらく、『塾』と聞いて大抵の人がイメージする授業スタイルと、
サーパスのそれに違うところがあるので、
初めて問い合わせして来られた方には想像がつきにくいのだと思う。
サーパスでは、目指す学校が違っていてもレベル差があっても、授業を成立させられる。
それは、サーパスの授業自体は集団相手の講義スタイルだけれども、
添削や質問対応は個別対応であるというところに起因する。
講義を聞いてもよくわからない場合、その説明中に質問することもできるし、
どうしてもみんなの前で質問するのが恥ずかしいのであれば、
(できれば、説明中に聞けるようになってほしいけれど)後ほど聞けばいい。
また、説明を聞いているときはわかった(つもりだった)のに、
いざ自分でやってみると思うようにできないということもある。
そういうときに、多少のヒントをもらうことで(自力で)できることもある。
逆に、必須の(全員が取り組む)課題を解き終えた場合には、
追加の課題が(希望すれば文字通り無限に)出てくる。
先述の、灘や筑駒に合格するような意欲のある子たちを暇にさせるわけにはいかない。
できる子、ヤル気の続く子、集中力の続く子・・・には、
量だけでなく、質の上がった課題を次々と渡していく。
なお、灘や筑駒を目指すような(学力の)子が学年にいようがいまいが、
サーパスでは、ちょっと、いやだいぶ、難しいかな?というような話もしていく。
そのときは(先生が)何を言っているかわからないかもしれない。
だが、(今の)自分のレベルより上の話を「面白い!」「どういうことなんだろう?」
と興味津々で聞ける子もいる。そのときはよくわからなくても、
その時のワクワク感が何かのきっかけになる子もいる。
中学や高校に入ってから、このときの話を理解できる(繋がる)こともある。
また、別の視点で言うと、サーパスは、
「この子の学力、偏差値はこのくらいだから」「志望校がここだから」
「難しいことを教える必要はない」「どうせ授業してもわかりっこない」
などと、こちらが勝手にその子の限界線を決めることも良しとしていない。
他方、偏差値や志望校のレベルがどれだけ高かろうと、
入試の合否を決めるのは基本問題を落とさないことであり、
応用問題や発展問題を解けるかどうかも、基本問題の理解度に寄るところが大きいので、
土台となる基本の説明や演習を省略することもない。
こういうわけで、クラス分けの頻度や細かさを、サーパスは問題にしないのである。
(もちろん、人数が増えてくればクラスも増やします!)