大人の(特に男性に多い気がするが)中にも、
「僕は褒められて伸びるタイプなんです!」と自称する人がいる。
まぁ、誰しも注意されたり叱られたりするよりは、褒められた方が気分がいいし、
そこからまた前向きに取り組めるものだとは思う。
大の大人が、注意されたり叱られたりして恥ずかしい思いをさせられたら、
まして、その原因が良かれと思ってやったことや、体に染み付いていることなら、
それまでの自分が否定されたような気持ちにさえなるかもしれない。
「なんだよ」「チッ」「ムカつく!」「何にもわかってないくせに!」
などと、心の中で悪態つきたくもなるかもしれない。
だが、そこで終わってしまうのはもったいない。
マジでムカつく!最悪な気分だ!
だから、次は相手が想定している遥か上の結果を出して黙らせてやる!
くらいの意気込みで取り組んだ方が、間違いなく成長できると思う。
恥ずかしさや悔しさは、人の成長に大いに役立つ。
他業種についている同期の役職が、だいぶ上がってきている。
彼らも「俺は褒められて伸びるのにな」などと冗談で言うことはあるが、一方で、
「立場が上がってくると、注意されたり叱られたりすることがなくなってくるんだよ」
と嘆いていた。
自分では正しいと思ってやっていることが、他人にはどう映っているか。
手を抜いているつもりはないけれど、慣れが惰性になっていないか。
そういうジャッジをして、注意してくれる人が周りからいなくなるのは、
自分にとって良いことではないということなのだ。
注意してくれる人、叱ってくれる人が自分の周りにいることは、
ありがたいことなんだ!とまでは、子どもでは思えないと思うけれど、
その注意を自分の成長に活かそうと思える人になって損はないと思う。