「建学の精神」…
これは、「学校」としての「公共性」に加えられた、創立者や、創立に関わった人たちの
「教育に対する思い」と言って良いのかもしれません。
私立中学と公立中学の大きな違いは、
この「建学の精神」という「独自性」があるかないかではないでしょうか。
だからこそ、私立中学受験は、「画一的な」模試や
「偏差値」といったものさしでは測れない(測ってはいけない)とも思われます。
こんな枕から始めたのは、
「湘南白百合学園」中学校の水尾教頭先生による「学校説明会」の話に、
「建学の精神」が通奏低音のような響きを感じたことに因ります。
湘南白百合学園の創立理念は、「愛ある人」
つまり、「自他ともに大切にできる女性」として、
様々な分野へ踏み出してほしいという点であるという話を、
水尾教頭先生はまず話されました。
それから、中1から高3までの学習・生活環境や進路支援・実績といった
詳細な説明に入られたのでしたが、学校の取り組みすべてが
「愛ある人」という根から発し、「自他ともに大切にできる女性」として、
「その先の」世界の中へふみ出す力を持って、
それぞれの分野で幹となり枝葉となっていくための教育活動である、
という強い思いを折々に語られました。
私立中学校選びの際には、
6年後の大学実績だけではなく、中高6年間の中等教育期間で
各々の中学校が多感な時期を迎える生徒一人一人をいかに育もうとしているのか、
ここにも大きな視点を当てる必要があると、私たちも常々考えています。
今回、「湘南白百合学園」中学校の水尾教頭先生より、
「建学の精神」に貫かれた私立中学校を受験することへの
示唆に富んだ話を伺えたことに対し、心より感謝しております。
水尾教頭先生、お忙しい中の説明会、ありがとうございました。