鎌倉駅の東口を出てバスロータリーを越えると若宮大路がある。
その若宮大路を左に行けば鶴岡八幡宮、右に行けば海。
その海岸方面に5分ちょっと歩いたところに鎌倉女学院はある。
神奈川県内で、坂道を上り下りすることなく着ける学校は珍しい。
また、女子校の中で、いわゆる宗教色の無い学校も珍しい。
このことだけでもすでに存在意義があるというか、
選択肢の1つとなるので、とてもありがたいと思う。
さらには、鎌倉女学院は昔から
1に英語、2に英語…と、英語に力を入れている学校の印象が強かったが、
ほんの数年前までは、「これからの時代は英語」とばかりに、
英語教育のやり方やらせ方をどの学校でも競うようにアピールしていたから、
その点でも一日の長というか、高い人気があったように思う。
ただ最近は、英語(教育)についてはもはや当然で、
「女子の理系進学率」が注目されるようになっているので、
そこについては、今まさに変化を求められているのだろう。
だが逆に、良いか悪いかの判断は別にして、
英語を使って社会に出たいと思う子や、理数系に興味の持ちにくい子にとっては、
理数科目で苦しめられ過ぎず、過ごしやすい6年間になるのではないだろうか。
最後に蛇足も蛇足であるが、鎌倉女学院は男の僕からすると少々不思議な学校である。
どこが不思議かというと、この感想は本当に申し訳ないことかもしれないが、
女子校の多くは説明会が見事すぎて、実際の入学後に、
聞いていた(想像していた)学校生活と、ギャップがうまれやすい気がする。
だが、鎌倉女学院については、入学前の説明会や、学校行事で抱いた印象と、
実際に入学してからの日々にギャップが生まれにくいように感じている。
鎌倉女学院の説明会が見事ではないと言っているわけではないのだが、
飾らないというか、素のままというか、そんな風に感じられる。
だから、鎌倉女学院の説明会を聞いて、
自分が(あるいは我が子が)そこに通っているイメージが湧いたとしたら、
選択肢に入れていいのではないかと思う。