前回のブログに少し補足するような話になるが、中学受験か高校受験かは、
それぞれの人が良いと思う方を選べばそれでいいと思っている。
サーパスは中学受験塾であるから、塾生には小学生しかいないが、
高校受験をしようとしている人(主に中学生)のことは応援したいし、
彼らが入試当日、力を発揮できますように!と願っている。
サーパスを途中でやめて、高校受験に切り替えた子もいる。
高校受験を選択した人の頑張りが正当に評価されてほしいと思う。
そう思うからこそ、内申点のつけ方だけはやっぱり賛成できない。
経済的な事情もあって、絶対に県立高校に進学しなければならない子や、
憧れの学校に通うために、自分を律して勉強し、
生徒会活動や、人の嫌がる役割を積極的に引き受けていた子が、
恣意的な成績の付け方をする先生にあたってしまったときの、
絶望感といったらない。
(高校受験を指導していて)実際に苦しめられた例は、枚挙にいとまがないが、
その中でも、本人が努力や心がけを変えても、どうにもできなかったのは、
元気いっぱいでスポーティーな男の子には、無条件で高評価をつけるが、
小顔の女の子には、なぜか絶対に5をつけない音楽の先生…のような、
外見で差をつける先生である。
(歌うときの口の開け方が小さいという理由だったが、
そもそも顔自体が小さいので、口をめいっぱい開いても評価されなかった。)
また、(これらの話は、生徒から聞いたものであるが。)
いわゆる(生徒たちの言う)イケメンに高評価をつける女の先生もいれば、
美少女にデレデレの男の先生もいたようだが、
どうやらその逆もいて、イケメンの成績を下げる男の先生や、
かわいらしい女子を嫌う女の先生もいた。(まさか子どもに嫉妬!?)
とにかく、理不尽な理由で先生から嫌われてしまった場合、
本人の頑張りや心がけをどう変えても、その評価が良くなることはない。
授業中に挙手しても指名されない。そして、積極性が足りないという評価をされる。
難しい問題を出されて(挙手する子が他におらず)答えたときには、
「塾に行っているからって調子に乗るな」と叱られる。
こうして、先生から疎まれた子たちは、真面目に取り組もうが、
テストの点数を満点近く取ろうが、絶対に「5」をもらえなかった。
そんなことあるの!?と驚く人もいるかもしれないが、
複数の中学から生徒が集まる校舎であれば、
どこかしらの中学で、そういうことが起きていた。
ちなみに私立中学にだって、そういう先生がいないとは言わない。
根拠なく、いるとも断言できないが、
公立にはいて私立にはいないなどと言い切るのも無理があると思う。
だが、幸いなことに、私立の中高一貫に入った場合、
内申点をそこまで気にする必要がない。人生を左右するようなものにならない。
たまたまあたった先生の好みや評価で、入試の合否が変わる可能性がある。
受ける学校さえ変えられてしまうかもしれない。
ここだけは、もっと良い方法に変わってほしいと願う。