気づけば10月というわけではないのだが、
入試までのカウントダウンを意識する日が近づいてきた。
しかし、算数の授業で扱っている内容は、
結構高い割合で、この夏にやったことの復習である。
夏にやったことがちゃんと身に着いているなら、
授業でいちいち復習なんてしなくていいわけだが、そうすんなりとはいかない。
これは、今年の6年生がだらしないということではなくて、毎年毎年のことである。
もちろん、夏にやったことが身に着いていなくてもオッケー!
と言っているわけではない。本当は身に着いていてほしいのだが、
一回やったくらいで(まぁ実際は何回かやったのだが)
できるようにはならないと、僕らは経験上知っているのだ。
夏の終わりのブログでも書いたが、重要そうなことを次から次へと教わって、
全部身に着けるのは(しかも4科目!)、簡単なことではない。
新しいことを教われば、前に教わったことが抜けていく!
と悩んで焦っている子が多い時期である。
だから、抜けることを見越して授業の予定を組んでいる。
ほとんど抜けていない子もたまにはいるが、そういう子にとっても、
復習はちゃんと効果があって、理解が深まる機会となる。
逆に、この時期だからといって、復習を全て本人任せにして、
応用問題、発展問題ばかりの実践演習にすると、
地盤のしっかりしていない、すぐにグラつく学力になってしまうと思う。
毎年受験生を教えている僕らが、
1回では身に着けられないことを見越して、何度も繰り返させているのだ。
授業で教わっただけで「勉強した!」「わかった!」と思い、
たかだか1回復習したくらいで、「復習した!」などと言っているようだと危ない。
せっかく、塾の授業内で復習もしているのだから、
抜けている知識に気付き、あやふやな理解であることがわかったなら、
この機会を利用して身に着けよう。
焦る必要は無い!今できるようにしたらいい!