今週の火曜日に、逗子開成の学校説明会を開いていただきました。
学校説明会ですから、勉強のやらせ方とか、大学への進学実績とか、
あるいは、学校の大きな特色の1つである海洋教育であるとか、
そういう、しないわけにはいかない説明が中心になってくるわけですが、
逗子開成の説明会の、個人的に良いと思っている点を挙げるならば、
お話ししてくださるのが、小西先生であるということです。
依然としてコロナ禍なので、私立の中高でも、
文化祭や体育祭を縮小したり、海外研修を中止にしたりと、
勉強以外の楽しみには、大きく制限がかけられています。
「みんな我慢してるんだから…」のように言う大人もいますが、
会社の忘年会やゴルフコンペ、社員旅行がなくなるのと一緒にされるのは
違うように感じます。
逗子開成でも、子どもの安全を最優先にして、中止にした行事もあったようですが、
行事を安易に中止にせず、延期したらどうにかやれないか、
他にやれる方法はないか、あるいは、違う行事にかえられないか…と、
子どもの目線や子どもの立場、その想いを大切にされています。
「昨年、通常授業を再開した時の生徒たちの顔が嬉しそうで…」とか、
「海外研修行かせてあげたかったなぁ…」のように、
その時のことを振り返る小西先生の一言一言や、その表情から、
生徒の気持ちに寄り添おうとしているのが、ひしひしと伝わってきます。
少し話が飛躍してしまいますが、
システムだとか、カリキュラムだとか、使用しているテキストだとか、
そういうところがしっかりしていることは、もちろん大事なのですが、
結局、最終的には、そこにいる『人』ですよねって思います。
(これは学校に限った話ではないのですが。)
大学の合格実績を見れば、勉強面の指導がしっかりしていることはわかります。
しかし、勉強さえやらせておけば良いだろう、という姿勢ではないところ、
もう少し突っ込んだ言い方をするなら、
リスクだけを恐れて、事なかれ主義にならないところが、
逗子開成の良さなのではないかと思います。