家を出るまでの時間

今日は出かける前に、アレとアレをやっておかないとだな。

……ん!?

パッと時計を見たら、家を出なきゃいけない時間の30分前!
「うわっ!ヤベッ!時間ない!」
「アレとアレできるかな?」「間に合わないかも!」
「片方は諦めよう。」「帰ってきてからやろう!」

別に、のんびりしていたつもりもないのに、気付いたら出かけるまであと〇〇分!
と、こんなシチュエーション、経験したことないでしょうか?
私、自慢じゃないですが、子どもの頃は、目覚めてから10分あれば、
朝ご飯も食べて歯磨きもして、家を出られました。
少々寝ぐせはついていたかもしれませんが、
まぁそんなことは気にもならなかったので、
10分が文字通り十分な時間に感じていました。

しかし不思議なもんで、大人になると、家を出るまでの10分なんて、
(基本的に)何もできない時間に思えてくるのです。
慌てて新しいことに着手すると、ミスするかもしれないから、
それならちゃんと余裕のある時にやった方がいい、
焦った状態でやってしまうと、予定通り家を出られたとしても、
火止めたっけな?とか、電気消したっけかな?と、
違うところが気になったりもします。
この私に、そんな風に考える日が来るとは、思いもよりませんでした。

 

この話に「わかる!わかる!」と共感していただけた方になら通じると思います。
大人と子どもでは、感じている時間の感覚が違います。
課題の提出期限が目の前に近づいてから慌ててやり始めて、
結果、時間が足りない!となる子も、本当に間に合うと思っているのです。
それこそ、受験まで残り〇〇日!なんて、10分が十分な子どもにとっては、
無限に近い感覚です(笑)。

もちろん、世の中のお父さんお母さんは、子どもの頃も、
僕のようなぐうたらなタイプではなかったと思いますが、
もし、僕と同じような、起きて〇分で家を出られるタイプだった人なら、
子どもってそういうものですよね!って、わかってもらえるかと思います。