今もし、スマホやゲーム、テレビやyoutubeばかりになって、
暇を持て余している子(卒業生も含む)がいるとしたら、読んで欲しい。
今、テレビをつければ、どのチャンネルでも話題は「コロナウィルス」一色。
ニュースでも、ワイドショーでも、バラエティー番組でも、
その影響はいたるところで感じられると思う。
とにかく、この「コロナウィルス」は、『新型』なので、
わからないことが現状まだまだたくさんある。
医療の専門家と経済の専門家とでは、当然言うことが違うし、
同じ医療の専門家でも、感染症の専門家と、そうでない専門家とでは言うことが違う。
さらには、そこに何の専門でもない人の意見が混ざり込むこともある。
そこから、どれが正しい情報で、どれが正しくない情報なのかを選び取る
という力が試されている。
また、医療面からの正しい意見と、経済面からの正しい意見、
あるいは、教育面からの正しい意見や、世界規模で見た時の正しい意見など、
立場や見地が違えば、それぞれ正しい(と考える)ことに違いが出る。
今、それらはぶつかり合って、時に対立しているわけだが、
ずっと平行線でいくわけにはいかない。どこかで折り合いをつけなければならない。
その解決策に、唯一絶対の(100点満点の)正解は無い。
そう。今まさに、みんなは正解の無い社会を目の当たりにしているのだ。
そして、5年後か10年後か、そう遠くない将来、
みんなはそこに足を踏み入れることになる。
だから今、社会が、大人たちが、この現状の危機をどう乗り越えるのか、
関心を持って見ていた方が良い。できれば当事者意識を持って考えた方が良い。
ちょうどいい訓練の場だと思って。
今、どうしたらいいのか、どうすべきなのか、自分には何ができるのか。
自分と違う立場の人のことも想像し、
自分だけが正しいのだと勘違いしないように気をつけながら…。
3か月、4か月前まで、積極的に取り組まなかったこと、
どうせ無理だと鼻で笑って、やろうともしなかったことが、
今、この状況になって、「なんだ!やってみたら、できたじゃん!」
に変わった部分は、きっと世の中の様々なところで、たくさんあると思う。
情報の取捨選択ができるように、
自分で考えられるように、
考えた上での行動が取れるようになって欲しいと思う。