受験を終えた今

アメリカの大学は、
入学するのは簡単だけれど、卒業するのは難しいと言われる。
それに対して、日本の大学は、
入学するのは難しいけれど、卒業するのは簡単だと言われる。
(アメリカの大学に通ったことはないが)実際にそうだとすると、
入学してからこそ、頑張る必要のあるアメリカのシステムは、
これはこれで良さがあると思う。

チャレンジ校に届かなかった場合は、(入ってからのことを考えて)
実力相応校に通った方がいいということになるかもしれない。
しかし、実力は届いていて、ただ本番での結果だけが届かなかったような、
そういう場合が、子どもにはある。
いや、本番に強いタイプと弱いタイプは、大人にだっている。

これまで頑張ってきたことは知ってる。学校の校風にもきっと合ってる。
そういう子が、たった数回のテストで、(学校によっては、たった1回のテストで)
うまく実力を発揮できずに合格を手にできないと、
「もし通えることになったら、そこでも絶対頑張り続ける子なのに…」
と、大学の話ではあるが、アメリカのシステムを羨ましく思ってしまう。

とはいえ、通うことになった学校が縁のあった学校であるのは間違いない。
この受験勉強の経験が良いものになるかどうかは、
過去ではなく、「これから」の過ごし方にかかっている。

「これから」と、強調して書いたのは、
過去と対比すべきは未来ではなくて、今!だから。
未来は、今からの過ごし方で変化するものであって、
将来、突然変化するものではない。

先月の高校サッカー決勝戦の後、日本代表の長友佑都選手が
敗れてしまった流経大柏の選手に、
「優勝はこれからの人生の助けにはなりません。
苦しい時の助けになるのは、(中略)悔しい経験です。」
と、このようなことを語っていた。

行きたい学校に合格できたとしても、
合格したことで浮かれてしまって、一切勉強しなくなったら、
おそろしい未来になることは、想像に難くない。

この2月、3月もみんなの未来に繋がっている。