インテルのサネッティ選手(アルゼンチン出身。40歳)が
今季で引退してしまうらしい。
(インテルはセリエAというイタリアのサッカーリーグの名門チーム。
現在長友選手が在籍している。)
サネッティ選手は1995年にインテルに入り、
1999年のシーズン途中からキャプテンを務めてきたが、
2005-06シーズンから2009-10シーズンまでセリエAでの5連覇に貢献し、
イル・カピターノ(キャプテンの中のキャプテン)と呼ばれている。
2009-10にはセリエA、コパ・イタリア、チャンピオンズリーグの3冠も達成している。
サネッティ選手は、長友選手が尊敬してやまない人物としても知られている。
インテルに入るまでの長友選手は、
とにかくがむしゃらな努力をすることで壁を越えてきたけれども、
世界を戦いの場にした時に、技術を向上させるのはもちろん大事ではあるが、
メンタル(心)も同時に鍛えないと戦えない!と感じたそうだ。
長友選手がどうやったらサネッティ選手のようになれるかを聞いた時、
「ネガティブな考え方はすべて捨てて、
どんなときもポジティブな思考で前を見ていること」
「いいこともあれば悪いこともあるのは当たり前だから、何事も楽しむこと」
「負けが続いていて、いいことがないようなときでも、いっぱい笑って今を楽しむこと」
「いつでも落ち着いて冷静でいること」
と教えてくれたそうだ。
長友選手はインテルに移籍した頃、たいして試合に出てもいないのに、
精神的にも肉体的にもかなりまいっていたという。
(慣れない環境に適応していく時期なので仕方ないこととは思う。)
一方、サネッティ選手は試合にフル出場し、
厳しいことで有名なイタリアのメディアにも真摯に対応し、
そしてPUPI財団というものを設立して
南米の貧しい子どもたちの救済を目的としたボランティア活動もしている。
そういったことを通じて長友選手が感じたのは、
「人間として一流でなければ、サッカー選手として一流にはなれない」
ということである。
なにごともそうだと思う。
長友選手も言っていたが、結局のところ人間は「心」で動いているのだから。
サネッティ選手が本当に今季で引退するのなら、
「長友選手!1点とって恩返しだ!そしてお辞儀パフォーマンスで華を添えてくれ!」