今、各学年のお母様、お父様と順次面談をさせていただいておりますが、
他塾から移ってきた方に僕らの視点でお話をすると、びっくりされることがあります。
1つの例は進路指導です。
一般的な塾は偏差値をもとに進路指導をすると思います。
客観的データとして判断できるものが他にないと、
どうしてもその数字をもとに可能性を探ることになるので当然とも言えます。
けれども入試当日に受けるテストは、各学校のオリジナルのテストなので、
模試などで高得点、高偏差値を取っていたことが、
必ずしもプラスに働くとは限りません。
バッティングマシンで140kmの球が打てるからといって、
マー君の球が打てるわけではないと言ったら伝わりますでしょうか?
特に中学受験はそれが顕著です。
偏差値が届いていなくて合格した例も多いです。
もちろん、本当の力があれば、どんな模試、どんなテストを受けても
大丈夫なはずだ!というのはもっともな意見です。
そのレベルにいるのであれば、まさにその通りです。
ただ逆に、他塾に通っていた時の偏差値があまり良くなかったからと言って、
それがその子の本当の力であるかといったら、案外そんなこともないのです。
僕らから見て、「なんでこれだけの力がある子が、
この点数?この偏差値?その志望校?」と思うこともしばしばです。
あるいは出ている偏差値が高くても、
「この結果は却って危険だな」と感じることもあります。
見た目上の結果が良くても、
間違えているところ、正解しているところをよくよく見た時に、
間違え方が悪かったり、合っていても偶然であったり、
本当のところでわかっていないこと(弱点)が見えてくることがあります。
実際、今年の受験生(2期生)にも転塾生は多くいましたが、
転塾しようか悩んでいる際にうかがっていた志望校を、
上方修正して受験した子がほとんどです。
少なくとも、その転塾当時の学力から比べたら、全員がグンと伸びました。
個人情報なので詳細は載せられませんが、
他塾での偏差値が40前後で転塾してきた子でも、最終偏差値はみな50以上で、
進学先の偏差値は50台中盤や後半以上となりました。
成績が決して悪くない状態で転塾してきた子ですと、
なかなか転塾したことのメリットは見えにくくお伝えしにくいですが、
先ほど挙げたような弱点をできる限り埋めて、確実な力に変えていきました。
また昨年は、塾の方針としてはイレギュラーでしたが、
年末に6年生の転塾生を受け入れました。
基本的には、6年生を最終段階で受け入れるのは、
逆に無責任ではないかと思っていますが、
ご両親の熱意といいましょうか。想いにほだされて転塾を受け入れました。
受け入れたからには、僕らも頑張るしかありません。
幸いだったのは、在塾生がいい子ばかりであったことと、
それもあって本人がなぜかあっけなくサーパスに馴染んでくれたことです。
1月には(移ってくるまで)嫌いだった算数さえ
「私、今伸びてるよ!」と自覚するほどになりました。
結果が満足のいくものだったかどうか、本当のところは僕らにはわかりません。
でも、受験が近づいてきた時の表情は明るく、そしてとても前向きに見えました。
転塾が全てうまくいくとは限りませんし、
いくらサーパスが算数に自信を持っていると言っても、間に合わないこともあります。
あと1年、せめて半年あったら…と思うこともよくあります。
変な型がついてしまっていたり、自信を喪失したりしていると、
そのマイナスの状態を、まずプラマイ0に持っていくのに大変な労力を要します。
ホームページにもある通り、しつこく勧誘の電話をかけたりはしません。
僕らにとっても各ご家庭との出会いはご縁です。
ご縁があるかどうかわかりませんが、
「塾なんてどこでも同じ」とか
「大手に通っている方がまだ安心(!?)」
「今更移れない」
と諦めている方にこそ是非、体験授業への参加をお勧めいたします。