今年のお盆休みに、全く別業種の方とお話しする機会があった。
その方の働く会社では、その頃精神面の疲れから退職された方がいて、
その引き継ぎやら何やらで上司がてんてこまいになり、
会社全体の仕事がうまくまわっていない状況らしかった。
内情を詳しく聞いたわけではないが、口ぶりから察するに、
うまくまわっていない状況をその上司や辞めた人のせいにしたり、
事態が好転するのをただ待っていたり…
そういう人がいて、何だか雰囲気がよろしくないようだ。
しかしそれは何も上司のせいだけではあるまい。
そして退職した人だけのせいでもないだろう。
いや、そもそも責任追及をしていても状況は改善されない。
平常時なら上司が率先垂範して状況を良くしていければ、
部下は安心してついていくのだけれど、それが今は難しいなら、
上司でなくとも、若手でも中堅でも、それこそ新人でも
誰でも名乗りを挙げればいい。
「みんなで今までよりちょっとずつ頑張りましょう!」とか
「自分、もっと頑張ります!」と言ってしまえばいい。
その発言が前向きで明るいものなら、そしてその人が一生懸命であれば、
きっと周りからも協力者が現れる。
自分が先頭に立つのはちょっと…とか、言いだしっぺになるのは…と思って、
二の足を踏んでいた人の中にも、
本当は今の状況を何とかしたい、力になりたいと思っている人はいるはずなのだ。
言いだしっぺになっても、ひょっとしたら失敗するかもしれないし、
空回りしてしまうかもしれない。
経験が浅ければ浅いほど、失敗する可能性は高いかもしれない。
だけれども、若ければ若いほど、その言いだしっぺになる勇気が欲しい。
若ければ若いほど、そこで失敗しても許される。
乱暴な言い方をするなら、言いだしっぺであっても
自分のできないことは人に任せてしまえばいい。
その人たちの会社は悪い人たちの集まりではなく、基本的にみんないい人そうだ。
ただ最初に手を挙げることに腰が重いだけで、
誰かが先陣を切れば間違いなくみんな協力して動くんじゃないかと…
そんな話をした。
これってなにも、この会社だけの話ではなくて、
小学生にだって言えることだと思う。
「自分、もっと頑張ります!」と言ってしまっていい。
その人が一生懸命であれば、周りから協力者が絶対に現れる。