大のイチロー好きを公言するからには、
昨日のニュースをスルーするわけにはいかないでしょう!
ということで、今日はイチロー選手のことを久しぶりに。
昨日、イチロー選手は日米通算4000本安打を達成しました。
日本のプロ野球界であれば2000本打てば素晴らしい記録として讃えられます。
また、日本での最高安打数記録は
張本勲(日曜に喝!と叫んでいる人です)氏の3085本であり、
アメリカでも4000本以上打った人は2人しかいません。
そのことを知っていると、このイチローの記録がいかに凄まじいかがわかります。
現役生活22年でこの大記録を達成しているわけですが、
年に200本近くの安打を毎年打ち続けていることになります。
イチローは今年の10月で40歳になります。
いまだに打ってから一塁まで4秒を切る俊足です。守備も超一流です。
でも一番すごいのは、イチローが22年間大きな怪我をしていないことです。
天才と言われた選手は過去にもたくさんいましたが、
怪我に泣いて現役生活が短かった選手もたくさんいました。
野球で甲子園に出られるのはほんの一握り。
その中でも更にプロになって活躍できるのは、もっともっと少ないのですが、
その場所に22年間存在できることは、
それだけでもそうそう簡単なことではありません。
イチローが11年半在籍したシアトルマリナーズのトレーナーが
「彼が完璧な準備なしに試合に入ることは一度もなかった」と言っていました。
選手たちが試合前の練習をおこなうためにグラウンドに出てくると、
イチローも同様に芝の上に座り、ストレッチを始めます。
毎日、同じメニューのストレッチを繰り返します。
他の選手がしゃべりながらだったり、右をやって左をやらない、
といったことがあっても、あるいは他の選手が別の練習に移動しても、
イチローだけはストレッチを続けています。
周囲がざわついていようが記念式典があろうが関係なしで、
自分の決めたメニューが終わるまで、周りに流されることなく、
最後までストレッチを続けます。
「今日はこのくらいでいいか!」「今日だけ今日だけ(手抜きしよう)!」
なんて思ったことすらないのかもしれません。
まさしくプロですね。
自己管理能力、意志の強さを感じます。
イチローは自分のことを天才ではないと言い切ります。
(天才はヒットを打てた理由を説明できないでしょうけれど)
自分はヒットを打てた理由を説明できますから。ということですが、
『天才ではないからこそ準備を怠らない』という心構えがあるからこその
大記録なのでしょう。
天才でない人ほど、どれだけ普段から自分を管理し、
ルーティン(やると決めた約束事)を妥協せずにやり続けられるか。
自分が生きているうちにイチローの記録を超えるような選手は
もう見られないかもしれないのですが、そんな偉大な選手が
みんなにも、僕らにも問題提起をしてくれているように思います。