野球選手の大塚投手が6年ぶりに現役に復帰するかもしれない
というニュースを読んだ。
大塚投手は自分と同じ位の年令なので、全盛期も見ており、
また、第1回のWBCでも活躍した投手である。
この6年間で6回もの手術を乗り越え、40才を過ぎてもなお、
現役復帰を目指していたことに驚くとともに、その精神力に感動さえ覚えた。
個人的にプロ野球は好きなので、ニュースはよく見るが、
脇谷選手(巨人)や大嶺選手(ロッテ)なども怪我から復帰し、
活躍ができた時の感動の涙といった場面があった。
何年かの間、けがと戦いながらもこの日を目指して頑張った。
それがようやく報われる本当にうれしい瞬間に思えると同時に
心からおめでとうと思える瞬間である。
1年間でも本当につらいのだと思う。
それを6年間も続けていたことが普通の精神力ではありえない気がした。
下に記事を抜粋させて頂いた。
幾度となく絶望の淵に突き落とされた。
孤独なリハビリは2000日以上に及ぶ。
一向に回復しない右肘。
「発狂して壁をぶち壊したこともあった」という。
昨年は左投げにも挑戦していた。
6度目の手術から3カ月が経過した昨年2月、
キャッチボールを始めると右肘を激痛が襲った。
「終わったと思った」。
そんな時、あるDVDを見た。
「両腕のない中国の少年が足でピアノを弾いていた。凄いなと。
俺もまだ左腕があるじゃないかと」。
それから毎日300〜500球の練習。
最初は4〜5メートル先の的にも当たらなかったが、
そのうち70メートルまで投げられるようになった。
左投げに挑戦してから5カ月後、久しぶりに右で投げたところ痛みが消えた。
ただ、この時点でも「復帰できるイメージは2%ぐらい」であった。
転機は今年3月10日、サンディエゴでのハーフマラソンに出場した
全盲セーラーの岩本光弘さん(46)の伴走役を務めた。
レースまでの1カ月間、週2日は一緒に走り、
再びケガと立ち向かう勇気がわき上がった。
「マラソンが終わったら、どれだけ痛くても思い切り投げてみようと決心した。
これでダメなら仕方ない。そうしたら、投げるたびに
驚くほど状態が上がっていった」。
不屈の41歳は不屈の精神で、奇跡を起こそうとしている。
多くの勇気をもらえた記事であった。