先日、サーパス文庫に新しい本が加わりました。
「家電製品が分かる2」です。1はいずれ、購入したいと思います。
簡単に中身を紹介しますと、身近な電化製品の仕組みを解説しているものです。
現代の最新の家電というよりは、テレビや電話、コピー機などの誰もが知っているような基本的な製品の原理を紹介している本です。
6年生であれば、知っている知識も出てくるので、楽しめると思います。
理科の本と言うと、どうしても植物やこん虫の図鑑ですとか、天体のものが多いのですが、たまにはこんな本もいかがでしょう。
というのも、案外入試で役立つことがあるのです。道具の仕組みについて、答えさせる問題も少なくないんです。
もちろん、何も誘導無しに道具の原理についての問題が出てくることはないと思います。
ネジって何?などの質問が出てしまうと難しいかもしれませんが、全く無知であっても対応は可能です。
むしろ、対応していってもらえないと上位の学校の理科は見えてきません。見たこともないグラフが出ることも多いです。
そこで、「やったことがない」「知らない」で思考を止めずに、与えられた文章や図をヒントに、その場で考えぬくタフさが欲しいです。
これは男子だけではなく、女子も同じです。実際、男子校でなくても文房具などが題材として取り上げられています。
なぜ、ガラスにはボールペンで書くことができないのか、などです。
そこで、この「家電製品が分かる2」です。
前述したように、この本に記されている製品の仕組みを知ってほしいということではありません。
伝えたいことは、考える視点です。この道具の仕組みなんて考えたことも無かった!!と思ってもらえれば十分だと思います。
自分が子どもの頃には、案外そんなアナログな視点を身につけるきっかけが多くあったように感じます。
小学生時代では、分解という作業が日常でした。シャーペンが詰まったとか、掃除機が詰まったとか、コンポからCDが出てこなくなったとか。
その都度、ドライバーを引っ張り出して分解しては、この部品がなぜこんな形をしているのか、どうゆう役割なのか、あぁだこうだ試して・・・こんな作業が好きでした。全部が全部直った訳ではないですが、無事に息を吹き返したものもいくつかありました。
その当時の遊びは、TVゲームもありましたが、ミニ四駆が学校で大流行していたのもあるかもしれません。
友達同士で工具を持ち寄って、モーターを交換したり、穴をあけて車体を軽くしたり。こんなことを書いていたら、ちょっとやりたくなってきました(笑)
ただ、今の子って、なかなかそういうことをすることがないようです。分解するにしても、高価なものや複雑すぎるものが多く、なかなか難しいのもあるとは思います。しかしその反面、携帯電話やパソコンを使っている子もめずらしくなく、道具の扱いには慣れていたりします。
1つ1つの行動が、片手で済んでしまう時代だからこそ、中学入試ではアナログな思考を求めているのかもしれません。