以前 読んだ「ハチドリのひとしずく」という物語を思い出しました。
この物語は南アフリカの先住民に伝わるお話です。
「森が燃えていました。森の生き物たちは われ先にと逃げていきました。
でも、クリキンディという名のハチドリだけは いったりきたりくちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは 火の上に落としていきます。動物たちが それを見て「そんなことをして いったい何になるんだ」といって笑います。
クリキンディはこう答えました。
「私は、私にできることをしているだけ。」
ハチドリは中南米と北米に住む体長10センチ前後の鳥。
「飛ぶ宝石」と呼ばれるように その身体は玉虫色で
光の当たる角度と明るさによって様々な色に変化します。
英名はハミングバード。
中学受験まで 一日一日が宝石のように 大切なこの時期です。
周りも気になります。
でも人間はひとり一人 親先祖から素晴らしい宝物を授かっています。
目には目には見えないけれどひとり一人が持っている その宝物を引き出すのが 私達講師の仕事です。
花咲く時期はひとり一人違います。
菊は桜を羨むことはありません。
桜は早く咲くけれど 早く散ってしまいます。
毎日毎日 自分の宝物をみがけばよいのです。
小さなことのように思えても 漢字一字を自分のものにし書物を五分読んで広い世界を感じ取る・・・国語の一歩は小さく思えるそんなことから 始まります。