随分と昔の話、サーパス「東戸塚校」の創世期の話である。
たまたまもたまたま、近隣の大手塾の先生が異動になったとか、
そんな理由だった気もするが、確かな理由はおぼえていない。
とにかく、大手塾のサーパス近隣校舎で2番目に成績の良い子が体験に来た。
確かによくできた。
が、学力が高いことより感心したのは、その子の姿勢と吸収力である。
今まで通っていた塾と違う教え方をされると、戸惑う子や反発する子もよくいるが、
この子は、「郷に入っては」という気持ちだったのか、根っから素直なのか、
体験授業に参加して小一時間も経つ頃には、前からサーパスにいたかのように、
サーパスの教室に馴染んでいて、笑ってほしいところで笑うようにもなっていた。
正直、「入塾してくれるといいな」と心の中では思っていたが、
まだ体験初日、算数しか体験していない。
サーパスは、子どもを困らせてしまうような勧誘はしないから、
しばらく様子見、と思ったが、あっけなく入塾したいと伝えられた。
どんな理由で入塾を決められたのか、いくつか理由はあったみたいだけれど、
その中で僕が「面白い!」と思ったのは、
「サーパス(の同じ教室)に(自分より)ものすごくできる子たちがいて、
その子たちが、今通っている塾(校舎)の一番の子よりもできるように見えたから!」
という理由だった。
断っておくが、大手のレベル云々を話題にしたいわけではない。
このときは、これもたまたま、当時のサーパスのその学年に、
個性豊かな、それぞれ得意分野や強みがあって、切磋琢磨し合っている子たちがいて、
その彼らを見て、体験に来た子が刺激を受けたという、
ご縁とでもいうべき偶然が重なっただけである。
小さな塾なので、どんな子が来てくれるか、毎年わからない。
大手塾なら入塾する人数も多いから、色んなタイプが幅広く来ると思うけれど、
サーパスのような規模の塾では学年によって偏りが出て普通である。
学年によってカラーが違い、目指す学校が違う。
そして、だからこそ面白いし、「ご縁」を感じる。
そのときの近隣校舎にいた子より、サーパスの生徒の方が学力が高かったのは、
本当にたまたまではあったかもしれないが、だが、
学ぶことを楽しんでいて、伸びようとする空気があるのは、
サーパスでは毎年のことである。
サーパスは、大手塾よりもクラスの数が間違いなく少ないし、
点数や偏差値で必要以上に競わせたり煽ったりすることのない塾であるが、
その分、目先の在籍クラスに一喜一憂しなくていいというのも、特徴の一つである。