日常に関わる理科を楽しめたらとふと思う。
気化熱を利用することが好きで、夏の日には車に水をかけ、
車内の温度を冷やしてから乗車している。
身近に感じられるその絶大な効果を毎回驚き、楽しんでいる。
エンジンを止めた車内に飲みかけのペットボトルを置いておくと、
すぐに生ぬるく、むしろ熱くなる。
この夏のある日、ペットボトルに濡らしたタオルを巻いてから車を後にしてみた。
1時間後くらいに車に戻ると、まだ冷たい状態であった。
気化熱の効果に改めて驚いた。
暑ければクーラーをかければ良いといった感覚は自分にもある気がする。
恥ずかしい話だが、便利なものを使うことに慣れてしまっている。
福島の原発の事故がある前に
ニュースで「首都圏の人はスイッチを押せば明かりがつくと思っている。」
といった事を話す人のインタビューを聞いた記憶がある。
便利なことはよいことであるが、
もっと暮らしの知恵のような工夫を身につけ、心豊かな生活を送りたいと思う。