東戸塚とセンター南、両方の激励会に顔を出してくれた、ある男の子のお話です。
この子は、自分が中学受験をする(何年か前のちょうど同じくらいの)時期に、
自分の第一志望としていた学校の先輩(サーパス卒業生)から激励され、
なんなら激励どころか、過去問の捉え方や取り組み方など、
細部に至るアドバイスを受けた子でした。
彼ももう随分と大人になったので、笑い話として暴露(?)しますが、
当時の彼は、本当に手のかかるというか、こちらの言うことを素直に聞こうとせず、
あぁ言えばこう言う、厄介で面倒くさいタイプだったのですが、
その先輩からの助言は信じられないほどによく聞き、
12月初旬時点では、かなり厳しい見通しであった第一志望校に、
見事、合格しました。
彼が合格できたのは、我々、先生のおかげではなく、
その卒業生のおかげだったと、今でも私は思っています。
その出会いが、彼の中の何かを大きく揺り動かし、
それ以降、その卒業生のアドバイスだけでなく、
我々の話も素直に聞き入れるようになりました。
ここから、時は2025年、今年の話に戻ります。
彼が、まず東戸塚の激励会で、その恩師である先輩と再会します。
先輩はすでに社会人となっていますが、貴重な休みの日に、
わざわざ激励会に来てくれました。
激励会は現6年生のための会ですから、その先輩も、彼も、
6年生に応援や助言をしてくれていましたが、
ちょっとした合間で、彼は先輩に近況報告と勉強の相談をしたようです。
そして、先輩から、(今の彼にとっては)厳しい助言をもらったのだそうです。
彼は、今も決して勉強をサボっているわけではないのだと思います。
しかし、ある程度ちゃんと勉強していると、「上のレベル」の高さがわかるので、
そこに到達することの難しさもわかってしまいます。
きっと、「キツイな」と本音では思ったのだと思います。
ところが、センター南にも来てくれた彼が(私に)言うのです。
「お世話になった先輩にそう言われたら、やらないわけにはいかない」と。
東戸塚で先輩とそんな会話をしていたことを、私は知りませんでしたから、
(私に話さず)黙っていれば、どうにでもやり過ごせていたことだと思いますが、
頑張ろうと思ったんでしょうね。
激励会は、在塾生以外にとっても、貴重な機会となるようです。
