自戒2

サーパスは小学生対象の塾であるから、
通常は、小学生とその親御さん(主にお母さん)を相手にすることが多い。
しかし、同時に会社でもあるので、様々な業種の会社から営業を受ける。
「生徒募集を代行します」「ホームページ作ります」「コピー機を替えませんか」
「広告を出しませんか」「資産運用しませんか」などなど。

例年、5月6月頃には、新入社員(中途社員)の研修の一貫なのだろうか。
初々しい元気いっぱいの電話や、弱弱しくたどたどしい電話、
こちらの返事を無視して一方的にしゃべり続ける電話…がかかってくる。
ごくまれに、突然の来訪(飛込営業)を受けることもある。
(今年はコロナの影響で研修が遅れているのか、電話が少ない。)

自分も営業をやっていたことがあるので、原稿を棒読みしている電話でも、
あまりに失礼な電話以外は、冷たく電話を切ったりはしないが、
しかし、その電話の話し方1つで、その人がどの程度仕事ができるのか
は、ある程度わかる気がする。
ましてや、直接こちらまで来られて、顔を合わせて話をした方なら、
もっとわかってしまうように思う。

 

……ということはだ。当然、僕らもそういう目で見られているということだ。
営業をかけてきた人たちにだけでなく、日ごろ接しているお母様方にも。

今や、お仕事をされているお母さんは多い。
パートも含めれば、お仕事をされているお母さんは、
専業主婦の2倍いるというデータもある。
子どもが大きくなるまでは、お仕事をしないという人でも、
子どもが生まれるまで、フルタイムでお仕事をされていた方の方が多い。

女性は社会の厳しさを知らない、女性には(男の)仕事の辛さはわからない、
なんて言われていた時代は、もはや遠い昔の話で、
むしろ男性以上に、冷静かつシビアな目で、社会を捉えているかもしれない。
女性の目線(視点)は、男性が気付かない(あるいは大切にしない)ところを
見ていることも大いにあるのだと思う。

自分の年齢が、生徒のご両親より明らかに下だった頃は、
もしかしたら笑って許してもらえていたことでも、
段々と同じ世代になり、やがて自分の方が年上になってくると、
そうもいかなくなってくる。
今までずっとこれで良かったのだからと、変化しないでいると、
そのうち老害になるかもしれない。