国語力をつけよう⑤(宿題・課題について)

サーパスは、宿題の少ない塾です。全く出さないわけではありませんが、
中学受験塾の中では、相当少ない方だと思います。
例えば、4年生の算数においては、宿題はゼロです。
もちろん、毎日1枚ずつ解いてほしい計算プリントはあります。
授業で使用したプリントの復習も、塾の無い日にやってほしいと伝えています。
(これらを中学受験の塾で宿題とカウントする話は聞いたことがないです。)
しかし、たったこれだけです。
5年生以降はプリントを数枚分冊子にした宿題を出しますが、それだけです。

ご家庭によっては、宿題の量をもっと増やし、提出を義務付け、
やっていない子に対しては、厳しく指導して(取りしまって)ほしい!
と希望される場合もありますが、
サーパスは、声はかけますが、強制することは基本的にありません。

このスタンスでも、サーパスは宿題が多い!厳しい!スパルタだ!
という風に感じて辞めていかれる方がいらっしゃいますが、
ここについては、サーパスにも中学受験塾として大切にしているものがあるので、
仕方がないのだろうと思っています。

 

一方で、家庭で学習するモノ(教材)は他に何もないのか?というと、
実は、たくさん、本当にたくさんあります。
宿題という、暗に「やって当然」、「やらない自由などない」
と、<強制>のニュアンスが含まれる課題はあまり出さずに、
しかし、それを終えた上で、もっと(勉強)やりたい!という子には、
「やるもやらないも自由」だけれど、「やれるといいよね」という課題を、
たくさん用意してあって、その量は、いまだかつて全てを終わらせた子がいない程、
無尽蔵にあります。

すると、必ず、「ウチの子は強制されればやります(宿題ならやります)が、
やらなくてもいいと言われたものはやりません。強制してください!」
と、こういう風に言われます。
もちろん、子どもは元来(大人でも)、サボれるならサボりたい、
楽できるなら楽したい、遊んでいいなら遊びたいものだと思いますから、
全てを子どもの自主性任せにして、放ったらかしにしておいたら、
意識の高い子しか勉強しないということになりそうです。

ですから、私たちも、その子その子の状況を見ておいて、
今ならプラスαのことを指示しても取り組めるかな?というタイミングで、
促したり発破をかけたり、時には若干強制したりすることもあります。
しかし、親御さんは、えてして、こういう場面で
早め早めに手を打っておいた方が後が楽だろうと、すぐに強制させたがります。

ご自身の人生を振り返って、あるいは、上の子の受験経験を踏まえて、
もっと早くからやらせておけば…という後悔があったのかもしれませんが、
大人と違って、子どもは早くからやらせることで、むしろ逆効果になること、
すなわち、勉強嫌いになる、親子関係が壊れる、潰れてしまう、
総じて受験どころじゃなくなる可能性が増えるのも事実だと思います。

 

さて、ようやく国語のお話になりますが、国語ができない!記述が書けない!
ということで、国語の宿題を増やしてほしい!と言われることがあります。
しかし、宿題量の増加を望まれるご家庭の多くで、
サーパスの課している宿題(『音読』『意味調べ』)については、
きちんとやっていないケースが目立ちます。
先に書いた通り、それらをきちんとやっていたら、次の課題は山ほどあります。