まもなく夏期講習③

さて、ここから、ちょっと大きなテーマになってしまうのだが、
ここ最近、親が何でもかんでも抱え込みすぎなのではないだろうか。
子どものしつけは親の責任、子どもの成績も親の責任…と、
あれもこれもと背負い過ぎるから、苦しくなるのではないだろうか。

子どもの将来を案じ、幸せに過ごせるようにと祈るような気持ちでいるのは、
いつの時代もそんなに変わらない親心だと思うけれど、
せっかく塾に通わせているのなら、勉強については、
そんなに親が背負わなくても…と思う。
親ができないことを(親がやるとうまくいかないことを)塾が請け負うので、
親は親にしかできないことをしてくれたらいいのではないかと思う。
大体、そんなに心配しなくても、子どもは子どもで、放っておいたら放っておいたで、
むしろその方がたくましく育つし、勝手に生きがいを見つけてくると思う。

もちろん、ある程度の環境は用意してあげていいと思う。
塾に慣れるまで、勉強が軌道に乗るまで、サポートしてあげてもいいと思う。
だが、親が(子どもに)なんでもかんでも、
それこそ、進むべき道、今日やるべきこと…までをも整えすぎてしまうと、
逆にたくましく育たない、やりたいことや生きがいをみつけられない
という可能性が増してしまうことだってありえると思う。
これも管理・強制し過ぎると、自主性が育たないという一例だ
というのは、言い過ぎだろうか。

 

よく聞く話であるが、外でちゃんとしている(ように見える)子が、
家では甘えん坊だったりワガママだったりということは、実際あるのだと思う。
逆に、家でこそ、ちゃんとしていないといけない子ほど、
外でそのストレスを発散させているということが事実としてある。

きちんとさせなければ!と、親が思えば思うほど、
その反動が親のいないところで出るようになるということなのだが、
子どもは、親のいないところを選んで、ストレスを発散させているのだから、
親はその事実を知らないし、知ったとしても受け入れられない。
人様に迷惑をかけないようにと思ったことが、逆の結果に繋がっている。
つまり、子どもは親が意図したように育つわけではないということであり、
むしろ、しつけのときに使った言葉やその言い方、キレ方だけを真似して、
相手が自分の思い通りにいかない場合は、
人に対してそういう態度を取っていいと学習してしまうのだ。

しつけが不要だと言っているわけではない。
だが、厳しくすればいいというわけでもない。
むしろ、家でダラダラできて、くつろげるからこそ、
外では切り替えて、ちゃんとしようとするのかもしれない。

 

間もなく、夏期講習が始まる。
勝負の夏!天王山!などと言って気合いが入っているのか、
それとも、内心、焦りでいっぱいなのを奮い立たせているのか、
そのあたりはわからないけれど、親が変に気負いすぎない方がいいと思う。
ある程度規則正しい生活を送っているのであれば、くつろぐ時間があっていい。

健康第一!よく食べてよく寝るべし!
塾に休まず元気に来てくれるだけでも、十分勉強はできる!