おかえり問題

昨日の4年生の算数のおかえり問題のなかで、

Bは67です。BはAよりも7少ないです。といった表現の問題がありました。

実際はもう少し違う文章でしたので、読みにくさもあったのですが、

A=60という解答が多くみられました。 

「よく読んでごらん。」というヒントしか与えないでいると、

混乱してしまう生徒がでるありさまです。

終わったら帰ることができるが、終わらないと帰れない

おかえり問題のシステムが心を支配してしまうからです。

『よく読む』がなかなか伝わらないことに、先の長いテーマを感じます。

この『よく読む』も『よく聞く』も、そして『よく考える』も

なかなかそれができない生徒には伝わらない難しい言葉なんだと思います。 

授業が『よく聞いて、よく考える』ものであるならば、

それが出来ない生徒は悪循環になってしまいます。

今の目の前の1問よりも、その力をつけることの方が

成績向上の近道であることは経験の上では間違いのないことではありますが、

それは目に見えるものではないので、お家の方へ伝えることも難しいです。

結果、目の前の1問をできるようにと必死になってしまう姿は

見ていて辛いものですが、実際はそう陥りやすいものなんだとも思います。 

よく聞ける、よく考えられる生徒は、自分への厳しさを持っているんだと思います。

最初から持っている力でなく、そうしつけられているのです。

逆にそれが出来ない生徒はやはり、甘えが強く依存しているように思えます。

塾に通い、中学受験するということへの覚悟が、

それを変えることがあります。

通わされているものが自らの意志で通うものへと変わる時です。

子どもによっては気の長い話になってしまいますが、

長い目で見てでもそれを変えられたらと願っています。