4期生 Eさん

サーパスの門を叩いたのは、次女が4年生の夏のことです。3学年上の長女はサーパスが東戸塚に出来る前に大手の塾に通って受験を終えましたが、受験や塾の考え方についてもやもやとした思いを持っていた時にサーパスに出会いました。

私自身も中学受験をしましたが、当時とは比べものにならないほど受験は厳しくなったと思います。少子化ですが、地域柄なのか、受験する子供の割合は増えています、塾に通い始める年齢も低くなっていますし、公立中学に進む場合でも小学生から塾に通い始めます。私の住んでいた地域では考えられなかったことでした。

長女の受験を終えて、大手の塾の競争を煽るシステムはある程度の効果はあったと感じました。ですが、それだけでは家の子の場合は限界があるとも感じました。まだ小学生の子供たちは、長時間過ごす塾のカラーに染まりやすいです。順位を気にしてみたり、自分に合った学校より偏差値の表の上を目指すことが目標になったり、塾での成績がそのまま小学校での人間関係に反映されたりすることもあります。そんな雰囲気ばかりの塾ばかりではないでしょうし、簡単にはその雰囲気に流されないお子さんもいるとは思いますが、子供らしさを奪うことなく、学ぶ楽しさがあるような受験をさせたいと思うようになりました。

中学受験用の教材は書店でも塾でも購入することができますし、模試も申し込めば誰でも受けられます。そのような中で塾に通う理由は、曇りがちな親の目では見えづらい、その子の資質や実力を正しく見極めてもらいたいからでした。その上で得意分野を伸ばして、苦手科目を後押ししてもらえればと思っていました。3年という長い準備期間ですから、切磋琢磨して励まし合う友達の存在も大切だと思いましたので、家庭教師や個別指導は考えませんでした。

少し盛りだくさんの希望でしたが、サーパスは私たちに合った塾だと思いました。「点数や偏差値では全てを表せない」という考えからテストの点を重視しすぎず、授業中の理解度もクラス分けに反映させるなど、いつも子供の真の実力を把握しようとしてくれていました。点数は取れているけれど理解が怪しい、問題は間違えているが考え方は合っているのであまり心配無い…。表面上の点数からは分かりにくい、細やかなアドバイスはありがたかったです。

「勉強は自分からやりたいと思った時に伸びる」という考えから、子供の自発的な姿勢を待つことも大切にしていると思います。テストの点にすぐには反映されなくても、子供たちが自分から勉強に向かい出すことは、誤解を恐れずに言うなら、合格よりも大切な成長かもしれません。受験は本格的な学生生活のスタートに過ぎないと思っていた私たちにとって、これもありがたいご指導でした。

最近ではせっかく入学しても、テスト前や課題が大変になった時に学校を休んだり、部活をあきらめたりする生徒さんもいると聞きます。テストの点や偏差値にしばられて窮屈なままでいるのだろうと思います。サーパスはそういう視点から少し距離を置く塾のように思います。大学受験も偏差値偏重型から変わろうとしているように、中学受験もそういう塾が必要だと私も感じます。偏差値が評価されがちな業界の中でなかなか難しいとは思いますが、「教育とは本来こういうもの」ということまで考えてくれているような塾があってもいいのではないでしょうか…。

最後に丁寧な指導を心がけてくださった先生方、一緒に目標に向かって頑張った気持ちの良いお友達、本当にありがとうございました。親子共々大変お世話になりました。子供も親だけでは与えることができなかったたくさんの経験と学ぶ楽しさを得ることができたと思います。また折にふれて塾に向かうと思いますが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。