4期生 Bさん

我が家は、先生方が戸塚でご指導されていた頃からのご縁で、
2期生の息子と4期生の娘がお世話になりました。
ほぼ生粋のサーパスっ子ということになるため、
他塾と比べてという観点からではなく、
タイプの異なる2人の受験体験記としてお話しさせて頂きます。

まず息子の方ですが、彼は理解力・暗記力・処理能力に長け、
勉強を遊び感覚で出来てしまうタイプです。
受験結果だけでいえば、恐らくどちらの塾でお世話になっていても、
ある程度の結果を出せていたのではないかと思います。(先生、ごめんなさい)

しかしサーパスは実績主義の塾ではありません。
先生方は生徒一人一人を大切に、
中学に入ってからの6年間を見据えて育てて下さいます。
そのおかげで、中学入学後も「勉強しなさい」と言ったことは、ほとんどないですし、
それなりの成績をとることが出来ています。

サーパスで過ごす間に、出来ないことが出来るようになる喜び、
チャレンジする楽しさや達成感
(算数オリンピックでは、親子共々良い経験をさせて頂きました。)、
自主的に学ぶ方法を身につけていったのだと思います。

先生方はよく「受験はゴールではなく、通過点だ」とおっしゃいます。
保護者としては、子供を思い熱心になるあまり、
時として結果ばかりを追い求めてしまいがちですが、
卒業して2年が経ち、先生方のおっしゃる意味がよくわかります。

次に、娘の方ですが、息子とは逆にのんびりなタイプ。
とても真面目で頑張り屋なのですが、暗記物を苦手とし、
兄の倍以上の時間をかけて覚え、倍のスピードで忘れてしまう…
そんな不器用な子です。

彼女の受験は、本人も私も色々な意味で苦しみました。
1番苦しんだのは、兄の存在とそのプレッシャーです。
2期と4期という近い間柄なので、
進度の目標の目安として息子の名前が挙げられることがありました。
皆にとっては目標や憧れとして映るだけですが、
娘にとっては、家に帰ればその人がいて、ただの目標としてという訳にはいきません。
「お兄ちゃんは出来るけど、どうせ私には出来ない」
と彼女は自信を持てない子に…。先生を恨みそうにもなりました(苦笑)。

私自身も息子と同じ成果をという焦りとプレッシャーから
娘に中途半端な口出しをするようになってしまいました。
先生には5年生の間「塾に任せて下さい。彼女を信じて下さい。」と言われ続けました。
空回りした親心は<でも口出しを止めたら、もっと成績は下がるかも>という不安から、
なかなか口出しを止めることができませんでした。
その間、彼女の成績は不安定で乱高下。全体的に見れば右肩下がりでした。

5年生の年末、ついに息子から
「先生と<娘>を信じて、口出しを止めるべきだ。今止めないと手遅れになる」
と指摘され、さすがに反省し、一切の口出しを止めてみることにしました。
今思えば、年末息子が塾に伺った際、先生から含められたのでしょう。
いつまでたっても言うことを聞かない母に、業を煮やし、
ついに息子を使う作戦に出たのかもしれません(笑)。

驚くことに、私が口出しをするのを止め、先生と娘に全てを任せた途端…
成績が少しずつ伸びていったのです。
娘の自信喪失も、成績の向上に伴い、
「私だってやれば出来る!」と思えるようになったのでしょう。
いつの間にか「どうせ私は…」と言わなくなっていました。

最後の最後まで優先順位に悩むくらいノロノロとしていた娘なので、
本当に不安ではありましたが、
仲間達が一緒に切磋琢磨し、引っ張ってくれたこと。
先生方が娘の性格に合った指導をして下さったこと。
娘自身が最後まで諦めずに頑張ったこと。
全てが良い方向に働き、この春から念願の学校に通うことが決まりました。

私も子供の受験を通じ、色々な経験や出会いをすることが出来ました。
受験が差し迫った1月の父母会の後、
私が焦り落ち込んでいる時に励まして下さった保護者の皆さん。
きっとご本人も不安を抱えていたはずなのに…本当に嬉しかったです。

先生方には、感謝の気持ちでいっぱいです。
今後も悩みを抱えた時には、親子共々ご相談に伺いたいと思っています。
末永くよろしくお願い致します。

本当にありがとうございました。