2期生 Aさん

二人の子どもに中学受験をさせて得た答えは、「中学受験の成功は塾選びにかかっている!」ということです。良い塾とは、一般的に名前が知られているとか、有名校への合格者数が多いとかいうこととは限りません。合格者数が多いのは、母数が大きいだけで、背後にその何倍もの不合格の子どもがいるのかも知れませんし、自分の子に合っているかどうかもわかりません。

上の男の子は、いわゆる有名塾に通いました。引っ込み思案で気が弱く、大人数のクラスでは質問することもできませんでした。週末ごとにテストがあり、6年では日曜日に遠くの教室に通わされるスケジュールに疲れ果て、こなしきれないので通学教室のみにし、他教室のクラスをキャンセルしたいと申し出たところ、「そんな方法で合格した子はいない」とまで言い切られました。塾内のシステムに問答無用で乗せ、その子の性格や個性よりもデータを重視する姿勢に疑問を感じました。入試期間中、苦戦する息子に電話一本もなく、幸い第二志望に合格したものの、最後まで塾に感謝する気持ちになれませんでした。

下の女の子は、4年の初めから5年の冬まで、熱血指導が売りの別の大手塾に通いました。しかし講師の質がまちまちで、クラスを掌握しきれず学級崩壊もどきになる教科もあって、とても落ち着いて授業を受けられる環境にありませんでした。毎週末テストがあるのは同じで、テストのために勉強をやっている、テストが終わったら忘れるという感が拭えません。夏期合宿や特別コースなど、必要性を感じられないイベントやカリキュラムへの勧誘電話を講師自身が掛けて来るのにも疑問を覚えました。

同じ塾に通っていたお友達がサーパスに転塾し、そのお話を聞いてサーパスに興味を持ちました。お話を聞きに伺ったのは5年生の1月下旬、思えば6年生の入試直前の頃だったのですが、加瀬先生がゆっくり時間をとってお話をして下さいました。これから1年間の勉強について、子どもの性格と学習への取組み、志望校が求める生徒像や問題傾向など、何の資料を見ることもなく分かりやすく解説して頂いて、本物のプロフェッショナルを感じ、帰り道では「ここにお任せしてみよう」と夫婦で意見が一致していました。

娘はあっという間にサーパスに馴染みました。授業が面白いのはもちろんのこと、同級生たちのレベルが高く、今までできる方だと思っていた自分が太刀打ちできない相手が何人もいるということが刺激にもなりました。先生は本当に一人ひとりの子どもをよく観察しておられ、入って1ヶ月ほどで行われた個人面談では、本人の性格、傾向、弱点などを見事に看破されていて驚きました。

教材は先生方が研究を重ねて作り上げられたオリジナルがメインで、とにかく半端でない量のプリントをこなします。全員同じではなく、苦手分野を見定めて個別に出るのもありがたかったです。特に算数の演習量はすごく、算数が苦手な娘も膨大なプリントをこなす内、それなりに結果を出せるようになりました。家で教科別に積み上げたプリントの山は入試直前に記念写真を撮ったほどの壮観でした。

入試自体はかなりの苦戦で、第一志望は繰り上げ合格という薄氷の勝利でしたが、先生方は少ない人数で手分けして応援に駆けつけ、帰ってくると温かい汁物など作って待っていて下さり、夜まで翌日の準備にもつきあって頂いたので、あまりへこむこともなく2月5日までの長丁場を戦いぬくことができました。先生方も内心で冷や汗ものだったとは思いますが、ずっと「大丈夫」と言い続けて下さったおかげで模試や過去問の成績が悪くても、最後まで第一志望を変えるべきか悩むこともありませんでした。

娘はサーパスの先生と仲間たちが大好きです。卒業遠足の遊園地は、きっと最高の一日となったことでしょう。4月、入学式が終わった頃、新しい制服を着てみんなで塾にサプライズで遊びに行ったときも「あ〜楽しかった!」と言って帰ってきました。いつでも遊びにおいでとおっしゃって下さる先生方は、これからも娘の心の拠り所になるでしょう。苦楽を共にした友人たちも、これからも大切な仲間であり続けるでしょう。愛情と手間ひまをたっぷりかけて頂いた娘は、本当に「良い塾」に通ったと思っています。