入試問題の難しさは関係ないの巻

昨年の入試問題は、割と多くの学校で易化(イカと読みます)傾向にありました。
入試会場で入試問題を解いている最中に、
「おっ!解けるぞ!」
「できた〜!!!」
と、思った子は、きっとたくさんいたことでしょう。

しかし、できたと思ったときは、案外危険です。
危険な要素は3つあります。

1つ目は、『できた』と思っている油断、心の緩みです。
できる!と、解いているときから浮かれてしまって、
読み飛ばしをしていたり、計算ミスをしていたり、
解答欄を1個ずつ間違えていたり…
さらには、その教科が終わった後、浮かれたまま気持ちを切り替えられずに、
次の科目で撃沈したり。

2つ目は、『できた』のは、自分だけではないかもしれないということです。
油断で落とした、たった1問が大きな差となってしまったとか、
みんなできているので、差がついたのは、結局他の科目だったとか。

3つ目に、『できた』と思うあまり、過度に合格を期待してしまうことです。
合格していれば、もちろん言うことなしですが、そうでなかった場合、
期待度が高ければ高いほど、「なんで?」という気持ちが強くなります。
ショックが大きくなります。
その状態で翌日の学校を受験して、力を十分に発揮できるか、ということです。

また、自分の得意教科が易しくなれば、他の人と差をつけられなくなるので、
自分にとっては不利かもしれませんし、
逆に自分の苦手教科が難化すれば、みんなできなくてラッキーかもしれません。

つまり、簡単な問題が出たら良いというわけでも、
難しい問題が出たら絶望的!というわけでもない!ということです。

その問題の(難度による)揺さぶりに無意味に振り回されないよう、
気持ちをフラットに保ち続けられるか。
これは受験を乗り切る上で、大切なカギとなります。