サーパスは、休み時間やトイレ休憩の時間をちゃんと取る塾であるが、
授業中にトイレに行く子が一定数いる。ここで取り上げたいのは、
体調が本調子でない子や、ストレスでお腹が痛くなってしまう子、
単純にトイレの近い子・・・ではない。
休み時間には行かずに、わざと授業中に行くとか、
(自分の)好きじゃない科目のときには何度も行くとか、
あと少しで授業が終わるというタイミングなのに、もう飽きてしまって行くとか、
なぜかトイレに携帯を持って行って、全然帰ってこないとか(笑)、
そういう子のことである。
まぁ、こういう子は必ずいる。要は、ちょっとした息抜きにトイレに行くのである。
「休み時間に行きなさい!」と注意をすると、
「行ったけど、漏れそう!」などと言うので、行かせないわけにもいかない。
どうしてもなら、サーパスはちょっとだけ授業を進めずに待ってあげたりするが、
あまりに頻度が高ければ、授業は先に進めるしかない(待ってあげられない)。
当然ながら、いわゆる成績優秀な子や、気力の充実した子に、このタイプはいない。
勉強に前向きでないから、もしくは、勉強を自分のこととして捉えきれていないから、
ちょっと疲れたという理由で、授業中でも息抜きをしてしまうのである。
(だって、鬼滅の映画はあんなに長いのに、途中でトイレ行かないでしょう?)
そしてこれは、トイレに限らない。
先生が話している最中に上の空になるのも、息抜きと言えば息抜きである。
もちろん、授業を担当している側の力量も重要だとは思う。
大谷選手が野球少年に向けてアドバイスをしてくれていたら、
話の途中で携帯片手にトイレに行って戻ってこないなんて子はいないだろうから。
だが一方で、大谷選手が話してくれていたとしても、その価値がわからない子や、
大人が自分のために話をしてくれているということを大切に思えない子はいると思う。
まして、ご近所の野球チームに大谷選手はいない。
もしかしたら、お腹の出たおじさんしかコーチにはいないかもしれない。
それでも、その大人の話をちゃんと聞こうとするか。
目の前にいる、野球がうまいのかどうかわからない、お腹の出たおじさんの話を
自分のこととして聞いて、取り入れられるか。
ここにも、伸びるかどうかの差があると思う。
もちろん、イチローのような、プロ野球選手の中でも別格だった人や、
野球がうまくて、しかも人格者に野球を教われれば最高かもしれないが、
そういう人に野球を教われる機会はそうそうやってこない。
知名度や実績を調べて、強そうなチームや強豪校に入ることはできるかもしれないが、
自分が成長するかどうかが、コーチや監督の力量頼みでは、
あまりに人任せで、運の要素が強すぎる。
自分でも成長したい!と思っている方が、成長できるチャンスは増す。
ヤル気のない子や自覚のない子を、その気にさせるのも我々の腕の見せ所ではある。
だが、それはこっち側の課題である。子どもにもやるべきことがある。
子どものヤル気がゼロなら、こっちが本気で頑張っても、せいぜい50%。
子どももこっちも本気でやって100%。目指すはここである。
