2021年ノーベル物理学賞

先日発表されたノーベル物理学賞。
国籍こそアメリカではありますが、ルーツを日本に持つ真鍋淑郎氏ら3名が受賞されました。

二酸化炭素による温暖化への影響。
今では、小学生でも知っているくらい当たり前になっている事実です。
ですが、研究の始まりは、IT化もほとんど進んでいないであろう、50年も昔。
メールもインターネットも普及していない時代です。
気軽にビッグデータを扱える今とは、全く違う世界の中で研究が始まったのです。

「好奇心を持って研究してきた。こういう問題が重要になるとは、夢にも思っていなかった。」

このような発言にもあるように、好奇心という燃料一つで、自身の置かれた難局を乗り越えるパワーを持ち続けられたことに、感銘を受けました。

 

物理学となると、2015年のニュートリノ研究による梶田隆章氏の受賞以来、実に6年ぶり。

物理学は、日本のお家芸とも言われていましたが、今回の研究のように気象学分野での受賞は、物理学賞の歴史でも史上初とのことです。

ですが、SDGsが叫ばれる今、このような分野にスポットが当たるのは、必然かもしれません。
人間の地球における暮らし方は、まさに転換期の最中にある。

そんな現実を突きつけられているようにも感じました。

 

さて、話は変わりますが、10月のサーパス文庫の紹介です。
『図解でわかる 14歳からの脱炭素社会』です。

 

この本の何が素晴らしいかって、なんと初版が2021年5月!
まだ半年も経ってません。
最新の情報が分かりやすい図や説明で掲載されています。
偶然にも、今年のノーベル物理学賞と連動する形となりましたが、これを機に、知っているつもりになりがちな二酸化炭素について、情報をアップデートしてみましょう。

他にも、先の総裁選におけるエネルギー政策論争において注目された
核融合炉に関する書籍なども入荷しております。(私自身、この本を使って目下勉強中ではありますが……)

いずれも、貸し出し可能ですので、お早めにどうぞ。