Newtonライト版2.0『相対性理論』

Newtonライト版2.0『相対性理論』
知識レベル
(5.0)
分かりやすさ
(3.0)
読めたらすごい
(5.0)

 

 

理科が好き、身近な事への関心が高い、好奇心旺盛。
そんな子どもたちへ送る一冊です。

 

科学雑誌としてはもっとも有名なものの一つであるNewton。
そのライト版ということで、かなり読みやすくはなっています。
それでも、扱われている内容は、かの有名な相対性理論。

簡単ではありません。

 

1秒や1mってどうやって決めたのか?
というあらゆる知識や考え方の元となる
単位にまつわる話から始まります。

ここを読んで、受け取る印象で、
この先に進めるかどうかが試されてしまう。

そんな尖った1冊。

「へぇー、そうなんだ。」の後に、
ワクワクした気持ちが湧いて来るのであれば、
是非とも読み切ってほしい!

そう思います。

 

ですが、全員が全員、
好奇心が高まってくるとは思いませんし、
それを咎める事も、矯正することもしたくはないです。

その子の嗜好や志向に合っていたとしても、
「今」じゃない、ということもあります。

それなのに、無理して、
「これを読めないと、楽しめないと・・・・」
と義務感のようなもので囲ってしまうことで、
その芽を摘んでしまいたくないと思います。

 

さぁ、一体、誰が最初に借りていってくれるのかな?

 

と思いながら、このレビューを書いていると、
早速、借りたいという生徒が現れました!

 

5年生の女の子です!

 

6年生じゃないの?

しかも女子?!

 

意外かもしれませんが、
普段接している我々からすると

「やっぱり、君か〜!!」
(意外性がないどころか、むしろ、狙い通り!?)

本の貸し出しをお願いに来た時の、
嬉々とした表情が印象的でした。

 

やっぱり、好奇心って素敵です!