家で過去問を解いた時

6年生も秋くらいになると,どの塾に通っていても、
志望校の過去問に取り組み始めることと思います。
しかし、自分で過去問を解いて、自分(または親御さん)で採点し、
そこから今後どういった勉強をすべきか、を判断していくのは、
口で言うほど簡単ではありません。

まずは、例えば、記述問題の採点はどうしましょうか?

解答と似たようなニュアンスの記述を書いていても,
プロが見たら、0点というケースがあります。
(むしろ、〇になることは珍しいと思います。)
逆に、市販されている過去問の解答と似ても似つかぬ記述でも、
点数(部分点)が入るケースがあります。
(受ける学校によっても、採点の仕方(基準)が違うんですよ!)

過去問を解いて採点した際に、
その点数が高得点であったり、合格最低点を大きく超えていたりすれば、
その学校の合格を期待します。
逆に点数を取れなければ、志望校を変更することもありえますよね。
しかしその判断は、採点が正しくあってこその話です。
採点を間違えていれば、その判断も間違えたものになってしまいます。

 

そして次に、その過去問題に対して、どういう作戦を立てるかです。
例えば、高い配点の記述問題があると、大人はついつい
「せめて何か書いておきなさい!」と指示をすると思いますが、
「せめて書いた何か」ぐらいでは、書いても点にならない可能性が高いですし、
もしその記述を書くのに5分以上かかってしまうようなら、
その記述を捨てて、他の問題を1問でも多く解く方がいいかもしれません。

 

また、入試問題には、絶対間違えてはいけない問題と、解けた方がいい問題、
あるいは、解く必要のない問題(いわゆる捨て問)…など、様々ありますが、
そういった色分けをすることにも、過去問を解く意義があります。

 

こういったことを自分でできますか?難しいですよね?
だから、過去問を解いたなら、勝手な自己判断をせずに、
答案を問題用紙ごと、持ってきた方がいいですよ!