おべっかは使いません

一般的に、体験生が来た時は、
褒めて褒めて褒めまくれば、その子が入塾する可能性は上がる。
生徒数を増やしたければ、入り口は褒めるに越したことはない。
実際、入らせてしまえば、こっちのもんだと考える塾は少なくない。
入塾金や諸費用を払ってしまうと、人間の心理として、簡単には辞めない。
その子が授業を聞けない子であっても、
それはその子の問題であって、塾の問題ではない(と考える塾は多い)。

後に成績が伸びなくて、保護者が相談に行っても、
「頑張ってるんですけど、なかなか結果がついてきませんねぇ。」とか
「頑張っているので、伸びるのはこれからですよ!」などと言われれば、
そんなものかと引き下がって、ズルズル通うことになる。

脅すつもりはないが、その点、サーパスは普通ではない。
3年生の体験授業でさえ、他の子に迷惑をかけるレベルなら
(何回か注意した後、それでも直らなければ)教室から出す。
あまりに授業を聞けない子なら、授業を聞けない子であることを、
入塾する前に保護者にきちんと伝える。
入塾前だけいい顔をして、入塾させてから知らんぷりよりは
いいと思っているが、どうだろう。
(ちなみに授業を聞けない子は、入塾をお断りするということではない。
聞けないなら、聞けるように指導していくだけのことである。)

もちろん、初めて塾通いをする場合や、転塾する場合など、
緊張して授業に集中できないこともあると思う。
体験に来た時くらい、褒めて欲しい、ヤル気にさせて欲しい、
サーパスに通いたい!と子どもに思わせて欲しいと願う親御さんもいると思う。
もちろん、その思いにはこちらも応えたい。

でも、冒頭に書いたように、その時だけ褒めまくっておいて、
体験が終わった2週間後から、急に手のひらを返したように
厳しくしたら「話が違う!」と思われるだろう。
だから、サーパスは、こういうスタンスの塾ですよ!というのを、
体験時から包み隠さずお見せしようと思っている。

それでサーパスは合わない!と判断されるのであれば仕方ないし、
各家庭にとっても、体験時で合う合わないがある程度判断できたら、
そっちの方がいいのではないかと思っている。