今年度の学校説明会をお知らせしています。

ボーリング

学生時代、ボーリングが流行った。
ボーリングは、ボールを使う競技ではあるが、
サッカーやバスケのような「球技」ほど、卓越した運動神経はいらない。
だが、やっぱり得手不得手はあって、上手くない人はいる。
(僕も、人に自慢できるほど上手くないので、
あくまでも、もののたとえとして聞いていただきたい。)

極端な場合、ボールが手から離れて1秒とたたずに、
左の溝(ガター)に落ちるような投げ方の人がいる。
次のボールも同じように、すぐ左の溝に落ちる。

「もう少し右に立って投げてみたら?」とアドバイスを受けて、
右に立って投げたとしても、なぜかまたすぐに左に落ちる。
溝に落ちてばかりで楽しくないから、途中からプンプン!イライラ!
あるいは感情を失くしたロボットのようになって、ただ投げ続ける。

「どうやったら真っ直ぐ転がる?」と、質問してくる人もいる。
そこで、あれこれアドバイスしてみるが、どれもあまりうまくいかない。
たまに真っ直ぐ転がってピンに当たるが、コツを掴んだわけではなくて、
本当にただの偶然であることが多く、次のボールはまた溝にすぐ落ちる。

1投目で左にすぐ落ちたから、2投目では左にいかないように気をつけよう!
とさえ思わなかったのなら、この人が上手くなる可能性はあまりに低い。
何の反省も改善点も見出さず、次のボールを無意識で投げたのなら、
同じ失敗をする可能性は高い。

左にいかないように気をつけたい!と思ったのに、
どうしても、また左に転がっちゃう!という人でも、
ボールを手に持ってからボールが手から離れるまでの数秒間、
自分の姿勢や手の向き、ボールの(投げた先の)置き所など、
細かいところに意識を配っていただろうか。
もし意識をしていなかったのなら、同じミスをしたくない!
と思っていただけで、ミスを減らす具体的な努力はゼロだった
ということになる。

2つ前のブログで、「復習力」「間違い直し力」ということを書いた。
実際、受験生でなくとも、復習はしていると思う。
しかし、復習しているのに、できるようにならない人がいる。
ボーリングを例にしたが、要は、何の反省も改善点も見出さない復習や、
次はミスしないようにしよう!と思っただけの復習では、
またきっと同じ間違いをする。それはもはやミスではない。

細かいところに意識を配らないで、答えをおぼえなおしたところで、
それは途中経過をすっ飛ばして結果だけを求めているようなものだから、
本当の力にはならない。
正しい「復習力」を身につけるヒントになればいいが…。