こだわり

以前から、塾の父母会などで、

「消しゴムはよく消えるものを選んで使ってください。」

なんてことを言うようにしています。

不思議と成績の悪い生徒に限って

間違えた式などがよく消えない場面をよく目にしたからです。

今はキャラクターの消しゴムでもよく消えるものも増えましたので

よく消せない消しゴムはだいぶ見なくなってはおりますが、

こだわって欲しいと思っています。

消しゴムだけでなく、えんぴつの濃さ、2BなのかBなのかにもよりますし、

筆圧によっても消えやすさは違います。

高学年にはシャーペンを推奨する場合も多いですが、

4年生や場合によっては5年生でも

まだシャーペンは早いかな?と思うこともあります。

シャーペン、ボールペンは故障がありますので

そんなアクシデントが起ころうものなら、授業が聞けなくなってしまいます。

最近は9mmや13mmといった

えんぴつの書き心地のようなシャーペンも増えているようです。

生徒によってはこれぞ求めていたもの!

なんてこともあるかもしれませんが

いずれにせよ現時点の生徒にとってベストな筆記用具を使って欲しいと思います。

そして、何を使わせるかは

まだまだお家の方の考えが中心であるべきだと思います。

ただ、ここまでは道具の話です。

良いものが必ず良いかといえば、

実際は使い方に問題があれば宝の持ち腐れとなります。

どんなによく消えると評判の消しゴムを使っていたとしても、

使い方が悪ければ対してよく消えません。

表面が黒くなっている状態の消しゴムを使えば汚くなってしまったりします。

大人であれば当たり前かもしれませんが、

そういった1つ1つのことを意外と知らない(わかっていない)ケースが多いです。

どう使うかというこだわりにも頭を使うべきです。

そして、その最初のきっかけは誰かのアドバイスが必要なのかもしれません。

ところが、最近はそれ以前の注意として

「間違えたとこは消しゴムを使って消しましょう。」

なんて言うことが増えています。

最近の子はなんていうことは言いたくないですが、

いやいや勉強をしている子は何かと面倒なことを嫌がります。

もっというとたいしたことがなく思われる作業さえも

面倒な作業に捉えてしまいます。

作業だけでなく、会話でさえ言葉をかみしめることを面倒にとらえ、

楽をしようとします。

てきとうな相づち、てきとうな返事。是非、現行犯で叱って欲しいです。

結局、式をきれいに書くことでさえ、考えることが必要になります。

式が浮かんだとして、瞬時にその式の長さを考えて

どこから書き始めればよいか。

あるいは、ひっ算を書くときにどこに書き始めるかなど。

それを考えられる生徒とそうでない生徒では算数では差がついてしまいます。

その式の順番を変えたり、工夫したりなども考えなければ書けません。

サーパスの本格的な授業は4年生からです。

勉強に関するカリキュラムはそれで十分間に合います。

でも、その前に何をすべきかということであれば、

それは前倒しの学業ではなく、

勉強に対する姿勢を作ることがテーマだと思います。

難しいことかもしれませんが勉強が嫌なものになってしまっている場合、

せめて嫌ではないものに変えることが必要です。

3年生までは学校の勉強で十分です。

ただ、それだってどれくらいやるかは個人の裁量で調整できてしまうと思います。

馬鹿にすることなく、しっかりとやるべきことをやるという意味では

大切な学習であると同時に大切な学習のスタートであると思います。

是非こだわった形で学習してほしいと思います。