わからないことが楽しい。そう思えるのも1つの能力である。

先日、浅野中学にお邪魔して、5月にできた新図書館を見てきました。

1階はお喋りしてもいいフリースペースですが、2階は私語厳禁。

新図書館を作るにあたって参考にしたのは麻布の図書館だそうです。

テスト中ということもあって2階では静かに勉強している生徒の姿が!

できたとは言っても、まだまだ本は増やしている最中だとのことです。

焦って買い揃えるわけではなく、随時必要なものを増やしていけばいいかなと。

その一方で、今後おそらく本がどんどん廃刊、絶版になっていくことを思えば、

今のうちにできるだけたくさん買い揃えておきたいとも。

確かに最近は、サーパス文庫の本を増やそうと思って本屋に行っても、

お目当ての本が置いていなくて取り寄せになることもよくあります。

写真のようにたくさんの本が揃っている本屋が地元に一軒でもあればいいのですが、

駅によっては本屋がないところまであって、そういう状況は少し残念です。

初めて降りた駅でついつい本屋を探してしまう習性は、職業病でしょうか。

さてさて、浅野の図書館には

敢えて中高生が読むには難しすぎる本も入れているそうです。

もちろんそれらの本を「どう使うか」のガイダンスもやっていくそうですが、

その難しい本をちょっと背伸びしてでも読もうという意欲を持った子が、

1人でも2人でも出てきたら嬉しいという想いに共感します。

読書に限らず、何を言っているのかさっぱりわからないものに興味を持てることは、

難しいけれど大事なことだと思います。

できないことやわからないことを楽しいと思える力は、立派な能力です。

できないことやわからないことが多い方が面白いんだ!素晴らしいんだ!

と肯定できる社会であった方が、未来は明るくなるように思います。