武井壮さん。現在40歳。

2年前にその存在を知ってからマイブーム(笑)。

初めて彼を見た時は、素手でのクマの倒し方を力説していたので、

また変な人が現れたのかと思ったが、実はなかなかどうしてすごい人なのだ。

1997年に日本陸上競技選手権大会、十種競技で優勝。

十種競技での100m記録10秒54は、十種競技100mの日本記録。

また昨年ブラジルでおこなわれた第20回世界マスターズ陸上競技選手権大会では

100m(40〜44歳クラス)11秒15で4位。

200m(40〜44歳クラス)22秒64で銅メダル!

と、40歳でもとんでもない身体能力である。

そりゃぁもちろん年齢とともに身体能力は衰える。だけど彼はこう言っている。

「今のオレは間違い無く自分史上最強だって思いたい。

他の誰かと比べたなんかの勝負なんて負けたってかまわねえ。

何かを一生懸命努力した人の積み重ねに全部勝てることなんてねえんだから。

そんな事より今まで生きてきたオレにだけ。絶対に負けたくねえ。

誰かに勝つより自分には無敗でいよう。」

また彼はスポーツ界での体罰問題が騒がれた時、

「体罰なんて必要ない!」と誰よりもはやく語っていたが、

つい昨日もこんなことを言っていた。

「オレは人には手は出さねえ。人を殴り倒すための拳なんていらねえ。

人を立ち上がらせて前に進ませてこそ最強。

弱い奴の顔面ブン殴ってる暇あったら

弱ってる奴が立ち上がっちまうくらいの最強の打撃を世の中に放り込めるように

自分のケツ引っ叩いて猛烈に鍛えるぜ。」

「イスに座っていた全盲の女性の足か杖かが引っかかって腹がたった」

と、男性が女性を殴って重傷を負わせたニュースが昨日あった。

こんな残念な人と比べるのも申し訳ないけれど、

武井さんの言葉は本当に明るくてかっこいい。