計算ミスを考える

偶然なのか、そうでないかはわからないが、

以前に比べて計算ミスの質が変わってきている気がする。

どの学年を教えていても2+3=6とか2×3=5などといった、

たし算とかけ算のすごく簡単なところでの勘違いミスが目立っているように思える。

本人が無意識であることが多く、意外と気付かないようで、

さぁ、どうやって直そうかと考えている。

中学受験の算数を担当する講師として、パターン学習は避けたいところ。

百マス計算などはあまり好んでいない。

むしろ足すことやかけることがイメージできない気がするので勧めていない。

例年、夏期講習から3年生の講座を開講しているが、

初めに注目していることはたし算、ひき算のひっ算をどのように書くかである。

どのように書いているかから、

23−7をどのように考えて計算しているかであったりを確認する。

その時にイメージ力のある生徒はすごく伸びる生徒である。

数が増えること、減ること1つをとってみても、

イメージする力は非常に大切である。

イメージ力をどうしたらつけることができるかを考えて

カリキュラムを変更したりもしているが、

もっと良いカリキュラムがあるのではないかと模索している。

算数ができるかどうかは、何問解いたかより、

どこまで頭の中で正しくその問題を解いたかである。

その道筋を正しく導くことの根幹にある計算力を

より正しく安定させられるよう心掛けていきたい。